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疑いはモチベーションだとセインツRBピーターソン

2017年07月12日(水) 11:02


エイドリアン・ピーターソン【AP Photo/Andy Clayton-King】

今オフシーズン、ニューオーリンズ・セインツはランニングバック(RB)のエイドリアン・ピーターソンを獲得し、ドラフトではアルビン・カマーラを指名した。しかしながら、セインツのバックフィールドにはすでにプロボウラーのマーク・イングラムが控えているため、同チームが彼らをどのように起用していくかに注目が集まる。現在は選手によって役割を分担して起用するとの見解が多い状況だ。

ピーターソン自身も今までとは違う役割を担うだろうと繰り返し語っている。

同選手は『Bleacher Report(ブリーチャー・レポート)』のダン・ポンペイに対して「全てのキャリーが自分のベストである必要はない。俺は20や30キャリーで200ヤードを稼ぐようなプレーでここまで来たわけじゃない。餌を与えてくれるなら全部平らげる。もしチャンスをくれるなら、それを最大限に生かすまで」と語った。

これまで何度も障壁を乗り越えてきたピーターソンだからこそ、故障が原因で壊滅的なシーズンとなった昨年から復活してくれるだろうと期待する声も多い。

ポンペイは32歳のピーターソンがいまだNFLでもベストのRBであると信じる同選手のトレーナー、ジェームズ・クーパーからも話を聞いている。

クーパーは「たくさんのNFL選手がいて、たくさんの先発選手がいる。そして、さらにその中の1%が最高峰の選手。エイドリアンはまだそのクラスに十分入れる」コメントした。

メルビン・ゴードンやタイ・モンゴメリー、ジョー・ミクソンなどの多くの若手RBはピーターソンの所有するジムでワークアウトを行っている。クーパーはポンペイに対し、ピーターソンがそのような若手RBたちと比較しても遜色ないスピード、カッティング能力、突破力を備えているとも明かした。

RBにとっては厳しい年齢や数多くの故障という逆境にもかかわらず、セインツのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはピーターソンがあと複数年は活躍してくれるだろうと自信を覗かせている。

同HCは「彼は珍しいケースの選手だと思っている。どんなに優れた選手であろうと加齢によってその能力は衰えるもの。しかし、彼にはそれがまだ来ていないようだ。本当にそう思っているし、これは驚異的なこと。エイドリアンは肉体的にもまだ極めて高いパフォーマンスを披露できると信じている。そう感じさせてくれるんだ。この年齢で彼のような選手はまずいない」と発言。

それでもやはり、チームを移籍したばかりのピーターソンに疑念を抱く者が多いのも事実だ。2,400回以上のキャリーを積み上げた30歳超えのRBにはあとどのくらいの余力が残っているのか。まるでルーティンかのように1シーズン5,000ヤードを投げる偉大なクオーターバック(QB)の下、ピーターソンはどういったプレーを見せてくれるのだろうか。

ピーターソンは「そうだ。皆が疑うことで俺のモチベーションは上がっていく。嘘じゃない。みんなが無理だと思っても俺ならできる」とコメントしている。

2017年、新たなユニフォームに身を包んだピーターソンの活躍に期待したい。