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スティーラーズRBベル、「俺にはもっと価値がある」

2017年07月19日(水) 10:04

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Don Wright】

ピッツバーグ・スティーラーズのスターランニングバック(RB)リビオン・ベルは現地17日(月)が期限となっていた長期契約を締結せず、今季はフランチャイズタグでプレーすることに決まった。

月曜日に『Twitter(ツイッター)』で「もっと頑張る必要があるのか・・・」ともらしたベルは『ESPN』のジェレミー・フォウラーに対して現在の心境を詳細に明かした。

ベルは「少しフラストレーションがたまったが、これがビジネスだということも分かっている。自分の価値がもっと高いと思うなら焦る必要もないし、妥協してそのオファーを受け入れる必要はない」と語っている。

しかしながら、実際に同チームがどのようなオファーをベルに対して提示していたのかまで明かされることはなく、また、ベルがどれほどの金額を望んでいたのかも謎のままだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは月曜日、スティーラーズが年俸1,200万ドル(約13億4,200万円)以上を同選手に対して提示していたと伝えている。今回のオファーに関して最大の争点となったのはその保証額であったとラポポートは指摘。同チームが伝統的に初年度を超えてからの保証を高額に設定しない方針を採っていたためにこの交渉は決裂した模様だ。

フランチャイズタグの下でベルが今シーズンに受け取る1,210万ドル(約13億5,400万円)はリーグのRBとして最高額に達しており、これは年俸800万ドル(約8億9,500万円)を受け取るRBルショーン・マッコイよりも1年平均にして400万ドル(約4億6,000万円)多い計算となる。25歳のベルが攻撃陣の中でのRBの存在価値を再び高めているといっても過言ではない。

ベルはフォウラーに対し、「RB市場は頭打ちしているように思うが、俺がそうはさせない。俺たちRBはブロック、ラン、そして、ボールのキャッチと全てをこなす。俺たちの価値はもっと評価されるべきなんだ。俺が自分の力でそれを証明してやるし、このポジションがいかに重要であるかをもっと認識してもらいたい」と明かした。

ベルはまた、スティーラーズ以外でプレーすることは“全く”眼中にないとも発言している。しかしながら、同RBがトレーニングキャンプ開始までにフランチャイズタグにサインする様子は一向に見られない。テンダーにサインするまでは各選手に練習参加が義務付けられているわけではないのだ。

手術を経てほぼ完璧な状態に戻っているベルではあるが、当の本人はシーズン前の準備に時間をかける必要はさほどないと語っている。つまり、ベルとしてはトレーニングキャンプ序盤を欠席し、プレーシーズンまでには顔を出す意向なのかもしれない。

ベルはこのように語っている。

「俺なりの準備方法なんだ。俺が必要なのは数回の練習と多少の試合感覚のみ。あまりそれについては深く考えていなかった。いつだってやる気はあるんだ。交渉はうまくいくと思っていたからね。1日1日様子を見ながらいこうと思う」

今シーズンもベルにはモンスター級の活躍が期待されている。今季の結果次第ではまた、ベルの契約交渉が来オフシーズンのメディアを騒がせることになりそうだ。