デンバー・ブロンコスがプレシーズン開幕2戦におけるプランを明かした。

現地10日（木）20時（東部標準時間）開始予定のシカゴ・ベアーズとのプレシーズン初戦でトレバー・シーミアンが先発クオーターバック（QB）を務め、2016年のドラフト1巡目選手であるパクストン・リンチはサンフランシスコ・49ersとのプレシーズン第2戦に先発する予定だ。7日、ヘッドコーチ（HC）バンス・ジョセフがこのプランを明かしている。

プレシーズン中のシーミアンが絶好調だとされていたことからすれば、今回のニュースは多少の驚きだった。しかしながら、崖っぷちにいるリンチにとっては最高のアピールの場となるだろう。レギュラーシーズン開幕まで残り約1カ月となる中、プレシーズン第3戦の先発の座を奪取するためにもリンチは最高のパフォーマンスを発揮する必要がある。

今週初め、『NFL Network（NFLネットワーク）』のジェームズ・パーマーは昨年14試合に出場したシーミアンとリンチではその練習内容にも大きなレベルの差があったと指摘していた。

同レポーターは「リンチがなかなかうまくいかない中、代わって入ったシーミアンがすばらしい投球を披露してタッチダウンを奪った」と伝え、「TEジェフ・ホイアマンによるレッドゾーンでの落球がなければその次のプレーでもおそらくタッチダウンが決まっていた。シーミアンは先発確定にまた一歩近づいたのではないか」と語っていた。

リンチがシーミアンによる軽やかな身のこなしや攻撃戦略の知識を上回るポテンシャルを発揮する時をブロンコスは首を長くして待ち続けている。現時点ではまだその潜在能力が表に現れてはいない。リンチには来週になってようやく本領発揮するチャンスが訪れる一方で、プレーの荒いセカンダリー陣を持つベアーズ戦のシーミアンが今週中にも決定的なスローを披露する可能性は高そうだ。