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膝の大ケガから1年、カウボーイズOLBスミスが復活

2017年08月21日(月) 12:12

ダラス・カウボーイズのジェイロン・スミス【AP Photo/Ron Jenkins】

2016年フィエスタボウル以降、ダラス・カウボーイズのアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイロン・スミスは長く険しい道のりを歩んできた。

現地19日(土)に行われたインディアナポリス・コルツ戦、膝の大ケガから復活したスミスがこの試合で記録したソロタックルは周囲に相当な期待を持たせるものとなったはずだ。この試合を中継したアメリカ放送局は12プレーのみの出場となったスミスを“プレーヤー・オブ・ザ・ゲーム”とも称している。

スミスは「膝の靭帯(じんたい)損傷には苦しんだ。今はまだ完全回復に至る途中の段階だけど、俺はここまで戻って来られた。ダラス・カウボーイズのメンバーでいられて本当にうれしい。今日は最高の日になった」と語った。

一方で、ヘッドコーチ(HC)ジェイソン・ギャレットは次のように述べている。

「彼にとっては最高の夜となっただろう。ここまで戻って来るのにジェイロンは本当によく頑張った。AT&Tスタジアムでプレーするため、ダラス・カウボーイズのユニフォームを着るため、信じられないほどの努力をした立派な男だ・・・。今はまだ序章に過ぎないが、彼にとっては大きな一歩となったに違いない」

負傷する前まではドラフト全体10位以内にも食い込む選手として期待されたスミスにとって、成功するためのカギはやはりその左右への動きだろう。同試合ではスミスが負傷箇所を気にする動きは見せなかったものの、カウボーイズはスミスの起用を焦るつもりはない。アンソニー・ヒッチンズとベテランのジャスティン・デュラントが併用され、スミスはカウボーイズの秘密兵器としてその時が来るのを待つことになる。

スミスが試合に出場したという事実だけでも注目に値する。仮にスミスがノートルダム大学時代にオールアメリカンに選抜された時のようなレベルに戻ることができれば、カウボーイズは近年のドラフト史でも最高の選手を指名していたとも言える。スミスは少しずつ完全復活へと近づいている。