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14年のキャリアに幕、ベテランWRボールディンが引退

2017年08月21日(月) 13:43

アンクワン・ボールディン【Detroit Lions via AP】

バッファロー・ビルズに移籍したばかりのワイドレシーバー(WR)アンクワン・ボールディンが引退を表明した。

ボールディンは今月7日(月)にビルズと契約をかわしたばかり。彼がチームに引退の意志を伝えたのはそれからわずか13日後のことだ。

ビルズのジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンは声明の中で「われわれはアンクワンの決断を尊重する。彼がこのチームに捧げてくれた2週間に感謝する。このリーグで彼は最も優れたワイドレシーバーの1人だった。彼と彼のご家族のご多幸を願っている」と語った。

2003年にアリゾナ・カーディナルスからドラフト2巡目で指名を受けたボールディンが14年のキャリアに幕を下ろす。

WRラリー・フィッツジェラルドとコンビを組んだボールディンは6年間、リーグ最強タッグとして圧倒的な活躍を見せた。カーディナルスでは7年を過ごした後、ボルティモア・レイブンズに移籍し、同地では3シーズンを戦ってその後の3年はサンフランシスコ・49ersに所属を移した。また、昨年のボールディンはデトロイト・ライオンズのメンバーとなっていた。

NFLの歴史を見ても彼ほどパスキャッチ能力に優れたWRはなかなか見当たらない。ボールディンは14シーズンを通して1万3,779レシーブヤード、1,076レシーブ、82タッチダウンを記録している。

36歳のボールディンはどのチームにおいても好成績を残してきた。『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』によると、ボールディンは2008年以降でキャッチ後のランで3,495ヤードを積み上げている。同期間で彼よりも多くのヤードを計上したのはウェス・ウェルカーとフィッツジェラルドのみだ。

ライオンズに所属した先シーズンもボールディンはクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードお気に入りのレッドゾーンターゲットとして8タッチダウンをマークし、サードダウンにおいても起用されることが多かった。

サミー・ワトキンスをトレードで移籍させたばかりのビルズにとって、ボールディンまでをも失うとなれば攻撃陣の大幅な戦力ダウンは免れられない。チームは新人ゼイ・ジョーンズと現在故障中のジョーダン・マシューズがデプスチャートで繰り上げとなる。アンドレ・ホームズにもロースター入りのチャンスがめぐって来たと言えよう。