「サベージの先発起用には変わりない」とテキサンズHCオブライエン
2017年08月23日(水) 12:11ヒューストン・テキサンズがプレシーズンでの新人クオーターバック(QB)の活躍に魅了されているのは事実だ。
それでも、プレシーズン2試合を終えた時点でヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンはレギュラーシーズンの開幕戦でQBトム・サベージを先発起用する方針を変えない意向を明らかにした。これにより、2017年のドラフト1巡目指名を受けたデショーン・ワトソンはバックアップとしてスタートを切る予定だ。
現地22日(火)、サベージとワトソンの両者が同じ試合の違った局面に出場するかどうかを問われたオブライエンHCは記者に対して自身のスタンスを語った。
「それは当然だ。その可能性は考えられるが、われわれはそのようなアプローチを採っているわけではない。トムが先発に変わりはない。今キャンプ中の彼のパフォーマンスは非常に優れている。トムは良いキャンプを過ごせていた。彼は2ゲームでインコンプリートパスは3回だけ。われわれの攻撃陣においてこの制球力はすばらしい。前にも言ったように、デショーンもまた極めて能力の高い若い選手であり、プロの世界でも確実に通用する」
「つまり、切り札は手持ちに置いておくということ。そういうことだ。トムはここに4年もいる。われわれの望むプレー、他の先発メンバーとの相性、リズム、プロテクション、ルートの読みやチームメイトの配置など、多くの面でトムはデショーンを上回っている」
先週末のニューイングランド・ペイトリオッツ戦、サベージがタッチダウンドライブを決めたプレーを見ていればオブライエンHCと同じことを感じたはずだ。今夏のサベージは好調を維持しており、長い間苦しんできた技術不足にも改善傾向が見られている。同チームがドラフト1巡目にQBを指名したことで感じたプレッシャーが彼の成長を促進しているとも言えよう。
バックアップとして2度出場し、1勝1敗の成績を残した先シーズンよりも確実に成長した姿を見せているサベージは現在までのプレシーズンゲームでパス20回中17回の成功、167ヤード、1タッチダウンを記録している。
プレシーズンでのパフォーマンスを見れば、ワトソンのプレー機会が約束されたも同然ではあるが、それと同時に、オブライエンHCがいかにサベージを先発として起用したいかもよく伝わってくる。加えて、同様の感情を抱くコーチは多いのではなかろうか。