練習復帰のレイダースLTペンが契約交渉を開始
2017年08月24日(木) 09:53オークランド・レイダースのレフトタックル(LT)ドナルド・ペンによる契約留保が終了した。
地方紙『The San Francisco Chronicle(ザ・サンフランシスコ・クロニクル)』によると、ペンは現地23日(水)の練習に参加したようだ。今シーズン、580万ドル(約6億3,200万円)を受け取る予定の34歳のベテランはリーグトップ10のLTと同程度の年俸を希望し、これまでのキャンプには参加してこなかった。この内容は当時、ペンが契約留保を開始した際に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えていたものだ。
これより約2週間前、ペンと直接会話した同局のマイケル・シルバーはペンにその意志を変えるつもりがないことを確認していた。ジェネラルマネジャー(GM)のレジー・マッケンジーはこの問題に関して“家族間の争い”だとシルバーに対して述べ、じきに解決するだろうとの自信を見せていた。
契約上はまだ何の変化も起こっていないとラポポートは報じているが、レイダースはペンに対して交渉開始の前に“誠意をもって”練習に参加するよう望んでいた。今後数週間かけて行われる交渉の際、今回ペンの取った“誠意ある”行動がどう生きるのかは興味深いところだ。
当初はどちらが先に妥協するかと注目されたこの契約問題ではあるが、実際のところ、レイダースにとっては重大な決断となるのは間違いない。ペンは年俸2,500万ドル(約27億2,300万円)の若きエースクオーターバック(QB)デレック・カーをガードする用心棒として、スーパーボウル出場にも欠かせない存在となる。また、彼は新加入した“ビースト”ことランニングバック(RB)マーショーン・リンチの活躍を助長するランブロックにも定評がある選手だ。レイダースはここ2年間で最高の攻撃陣を形成してきたものの、ペンという柱がなければそのバランスは一挙に崩れるかもしれない。
ペンを除けば、レイダースのオフェンシブタックル(OT)陣にいるのはマーシャル・ニューハウス、ジラン・ウェア、デイビット・シャープ、そして、バダル・アレキサンダーだ。
フィラデルフィア・イーグルスのライトタックル(RT)レーン・ジョンソンはTとしてリーグトップ10の年俸1,125万2,000ドル(約12億2,600万円)、ロサンゼルス・ラムズのTアンドリュー・ウィットワースはジョンソンにわずか及ばない年俸1,125万ドル(約12億2,500万円)。レイダースはガード(G)ケレチ・オセメリと平均年俸1,170万ドル(約12億7,400万円)の契約を交わし、同ポジションのゲイブ・ジャクソンとは先日、年俸およそ1,100万ドル(約11億9,800万円)の契約を交わしている。
練習に復帰したペンに対してどう報いるのか、今やレイダースにとっては大きな問題となっている。