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カーディナルス、WRブラウンが復活の2タッチダウン

2017年08月28日(月) 11:54

アリゾナ・カーディナルスのジョン・ブラウン【AP Photo/David Goldman】

アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスはちょうど2週間前にワイドレシーバー(WR)ジョン・ブラウンをロースター入りさせた。この時、エリアンスHCから「万全な状態なら良い選手」との評価を得ていたブラウンが現地26日(土)に開催されたアトランタ・ファルコンズ戦で完全復活をアピールした。

24対14で勝利を収めたこの試合でブラウンが記録したのは2キャッチのみだったが、その2つのキャッチはいずれもタッチダウンとなり、試合のハイライトを飾るにふさわしいものだった。

ブラウンによる最初のタッチダウンが決まったのは前半の第2クオーター。ブラウンはサイドライン際で持ち味のスピードを生かして相手ディフェンスを振りきり、余裕を感じさせながらクオーターバック(QB)カーソン・パーマーからのロングパスをキャッチ。2つ目のタッチダウンはQBドリュー・スタントンが放ったパスを、相手ディフェンスからのプレッシャーに体勢を崩しながらもエンドゾーンのライン際で背面キャッチしてコンプリートさせた。このタッチダウンではブラウンがいかにバランス力に優れた選手であるかが分かっただろう。

大腿四頭筋(だいたいしとうきん)負傷のためにトレーニングキャンプ中は全体練習に参加できず、また、今も鎌状赤血球貧血症という病気と格闘するブラウンはプレシーズン第3週のファルコンズ戦に出場するまで欠場が続いていた。この試合で2タッチダウンを決めたことでブラウンの完全復活は証明されたと言えよう。

チームの公式サイトによれば、ブラウンは苦しんだトレーニングキャンプ期間について「厳しい状況にいたが、俺の人生にはよく起こることだからその対処法は知っていた。今は自信を持ってチームメイトと一緒にここにいれる」と明かしたという。

ブラウンによるキャッチはカーディナルスのロッカールーム内をも明るくした。試合後のブラウンは「たまたまのキャッチだったけど、皆が俺以上に喜んでくれた」とコメントしている。

ファルコンズ戦でブラウンが見せたパフォーマンスはエリアンスHCを満足させることができたのか、そして、カーディナルス攻撃陣のラインナップに食い込めるだけの内容であったのかどうか、この辺りはまだ定かでない。