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カウボーイズ対テキサンズ戦の開催はAT&Tスタジアムに変更

2017年08月29日(火) 09:37


ダラス・カウボーイズの本拠地AT&Tスタジアム【AP Photo/Mat Otero】

現地31日(木)に予定されていたダラス・カウボーイズとヒューストン・テキサンズ戦は試合会場をテキサス州アーリントンにあるAT&Tスタジアムへと移すこととなった。NFLは28日、前代未聞の壊滅的洪水を引き起こしたハリケーン・ハービーによる影響で今回の決定を下したことを発表。以下はリーグによる声明の一部である。

「今なお継続中のハリケーン“ハービー”による影響を受け、一般市民の安全を考慮した結果、木曜午後7時(中部標準時)にヒューストンで開催予定だったダラス・カウボーイズ対ヒューストン・テキサンズの試合はアーリントンのAT&Tスタジアムに試合会場を変更することに決定した。試合開始時刻は午後7時(中部標準時)で変わらず、数日中にチケットや駐車場などに関する詳細な情報をお知らせする予定だ」

週末にかけて猛烈なハリケーンがテキサス州の南東部を襲った後、同試合の会場変更はやむを得ないものとして考えられていた。このハリケーンによってテキサス州の一部地域ではかつてない規模の洪水被害が起きている。先週、カウボーイズの球団副社長兼CEOを務めるスティーブン・ジョーンズがAT&Tスタジアムでの開催を提案した。

地元紙『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』はテキサンズ本拠地であるNRGスタジアムに被害はなかったものの、スタジアム近郊で洪水被害が出ているとも伝えている。

この情報はテキサンズが『United Way of Greater Houston’s flood(ユナイテッド・ウェイ・オブ・グレーター・ヒューストン洪水基金)』に対して100万ドル(約1億0,800万円)を寄付したニュースの後に報じられた。NFL財団やニューイングランド・ペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトからもおよそ同額が被害地域の米国赤十字へと寄付されている。

目標に100万ドルを掲げて動き出していたテキサンズのスター選手、J.J.ワットはすでに洪水救済基金への50万ドル(約5,400万円)の寄付を集めている。

テキサンズは来月10日(日)にレギュラーシーズン第1週目となるジャクソンビル・ジャガーズ戦をNRGスタジアムで行う予定である。この試合会場が移転となるかどうかに関する決定はまだ下されていない。

NFLは声明の中で、「NFLとテキサンズはヒューストンにおける状況を常に監視し、必要があれば同チームの予定を変更する」と述べている。

カレッジフットボールでも同様の現象が起きており、9月2日に予定されていたルイジアナ州立大学対ブリガムヤング大学のシーズン開幕戦はNRGスタジアムからルイジアナ州ニューオーリンズにあるメルセデスベンツ・スーパードームへと試合会場を変更している。