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CBジョー・ヘイデンが3年契約でスティーラーズへ

2017年08月31日(木) 09:44


クリーブランド・ブラウンズのジョー・ヘイデンとサンディエゴ・チャージャーズのトラビス・ベンジャミン【AP Photo/Ron Schwane】

市場に登場したコーナーバック(CB)ジョー・ヘイデンにピッツバーグ・スティーラーズがすぐさま手を差し伸べた。

スティーラーズがクリーブランド・ブラウンズから放出されたプロボウル2度出場のヘイデンと3年2,700万ドル(約29億7,700万円)の契約を交わしたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。ヘイデンは新契約の初年度に700万ドル(約7億7,200万円)が保証されるが、これは皮肉にもブラウンズが彼をカットする前に支払う予定だった金額と同じだ。

この一報を最初に報じたのは『ESPN』である。

ダラス・カウボーイズ、ニューオーリンズ・セインツ、インディアナポリス・コルツらがヘイデン獲得に興味を示したものの、最終的な契約に至ったのはスティーラーズだったとラポポートは報じる。

2010年ドラフト1巡目指名を受けているヘイデンは2013年と2014年にプロボウラーとなり、ブラウンズとは2014年に6年7,467万ドル(約82億3,500万円)で契約更新していた。しかし、それ以降、ヘイデンのパフォーマンスは安定感を欠き、ここ数年は以前ほどの実力が発揮できていない。2014年以降でヘイデンが試合出場を果たしたのは18試合にとどまり、ここ2年でマークしたのは3インターセプトと13パスブレイクだけだ。

それでも、成績降下は主にケガが原因であったと考えられ、健康な状態が継続されればヘイデンがまた試合中に強烈なインパクトを残す可能性はある。2010年以降で100以上のパスブレイクを記録した選手はヘイデンを含めてリーグに2人しかおらず、彼がプレーした13試合では78.6パスレーティングアゲインストを記録している。

ブラウンズがヘイデンのトレード相手を見つけ出せなかったのは意外だったが、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のライバルチームが積極的に同選手を獲得しに来たのも納得だ。この動向によってスティーラーズCB陣にはより厚みが増した。かつてはプロボウラーに選出されるほどの実力を持ち、昨季は復活の兆しも見せていたヘイデンの獲得はスティーラーズにとって賢明な判断だったと言えよう。先シーズンの同チームはパスディフェンスのカテゴリーにおいてリーグ16位(1試合平均242.6ヤード)、許したパス成功率はリーグ24位(64.6%)と改善の余地ある成績を残していた。

一方、ヘイデンのチームメイトとなるエースランニングバック(RB)のリビオン・ベルももうじきチームに合流する。面白いことに、来月10日(日)にはスティーラーズの一員となったヘイデンが元所属チームのブラウンズと対面する予定だ。