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ラムズDTドナルドのホールドアウトが解除へ

2017年09月10日(日) 14:21

シーホークスQBラッセル・ウィルソンにタックルするラムズDTアーロン・ドナルド【AP Photo/Kelvin Kuo】

ロサンゼルス・ラムズのディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドのホールドアウトが解除された。

現地9日(土)、プレシーズン全てを欠席してきたドナルドはラムズのチーム施設に姿を現した。ラムズはドナルドがフィジカルチェックを受け、問題なく通過した事実を認めている。ラムズはロースター枠を空けられるよう模索しつつ、ドナルドをアクティブロースターへ登録することになる。

また、ラムズはドナルドのホールドアウト期間中に発生した罰金に関しては請求を放棄する見込み。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが3日に報じたところによると、ドナルドにはホールドアウト期間中に150万ドル(約1億6,000万円)の罰金が累積していたという。

現時点ではドナルドとラムズの間で新たな契約はサインされていないものの、ラムズ側は両者の契約延長が「合意に達しつつある」と主張している。ドナルドはルーキー時に5年契約を結んでいるが、これで4年目に突入することになり、今シーズンは180万ドル(約1億9,400万円)のベースサラリーを得る見込みだ。

ドナルドは現地10日に控えたインディアナポリス・コルツとの試合には参加しない見込みだが、これまで東海岸で自主トレに励んできており、ラポポートが伝えるところによるとすぐにでも試合に参加できる状態だという。ドナルドの不在は開幕戦に向けたラムズのゲームプランには影響しない。ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクベイは8日、「(ドナルドは)今週の試合でプレーすることはない」とコメントしている。

とにもかくにも、ドナルドの3カ月近い離脱期間は終わった。大型契約を締結しないままチーム施設へ戻ったとはいえ、彼のホールドアウトがもたらした結果はドナルドとラムズがそれぞれの立場から思い描いたものとは異なるものだ。しかしながら、ラムズ側の言葉が何かを示唆しているとすれば、ディフェンスの要であるドナルドはそう遠くないうちに大型契約を勝ち取ることになるだろう。

ドナルドは具体的なフィールドへの復帰時期は明かしていないが、ラムズのフロントセブンは間違いなく彼の復帰を心から歓迎するはずである。ドナルドが早期に先発復帰できれば、守備コーディネーター(DC)ウェイド・フィリップスが構想する3-4システムの本格的な実現もそれだけ早くなり、“ラ・ラ・ランド(ラムズ)”は本来のポテンシャルを発揮するだろう。

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