ニュース

スティーラーズ、新人OLBのT.J.ワットが鮮烈デビュー

2017年09月12日(火) 13:12

ピッツバーグ・スティーラーズのT.J.ワット【Aaron M. Sprecher via AP】

ピッツバーグ・スティーラーズが長きにわたり固定できていなかったパスラッシャーのポジションに据える選手をついに見つけた。

スティーラーズが2017年ドラフト1巡目に指名したアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットはレギュラーシーズン初戦で見事なスラッシュと器用さを披露して鮮烈なデビューを飾った。ワットはプロ1戦目から6タックル、2サック、1インターセプトを記録。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、サックが公式記録となった1982年以降のNFL史上において、デビュー戦で2回以上のサックと1回以上のインターセプトを記録した選手は過去に2人しかいない。その2人とはバックアップとして登場することの多かったチャールズ・グレイズとトミー・へイネスだ。

クリーブランド・ブラウンズとのシーズン初戦を21対18の白星で飾ったスティーラーズのワットであったが、自身のパフォーマンスには満足していない様子も見せた。

『ESPN』によれば、ワットは「俺たちは常にバックフィールドにいた気がする。それでも何とかプレーを終わらせなくてはならなかった。自分的に、あと数回はサックが可能だったと思う」と明かしていたそうだ。

ワットによるサックはどちらも相手に力負けしない激しいものであった。2つ目のサックに関して言えば、2人のブロッカーにカバーされながらもプレーを諦めることなく相手クオーターバック(QB)のデショーン・カイザーを背後から攻めて奪ったものだ。

ワットは2010年の第14週(ラマー・ウッドリーの記録)以降、1試合で2サック、1ピック以上を記録した初めてのスティーラーズの選手となった。

ケイシー・ヘイワードは新人のワットに関して「T.J.はチームが何を求めているのかを理解している。彼はフィールドでそれを実行している。T.J.は賢いラッシャーだ。常にプレーに絡んでいる」と語った。

補足となるが、T.J.の兄であるJ.J.ワットはプロ3戦目でようやく初めてのサックを記録している。また、プレーオフを含めるとこれまでに89試合に出場しているJ.J.が1試合に2回以上のサックと1回以上のインターセプトを記録したことはない。今や弟から兄への挑戦状が手渡されたようにも思える。

【S】