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OLBハリソンの不出場を説明するスティーラーズHCトムリン

2017年09月21日(木) 00:00

ピッツバーグ・スティーラーズのジェームス・ハリソン【AP Photo/Don Wright】

現地17日(日)に開催されたミネソタ・バイキングス戦、ピッツバーグ・スティーラーズが26対9で快勝したこの試合でアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェームス・ハリソンがプレーする姿は見られなかった。

この試合、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは39歳のハリソンではなく、2015年のドラフト6巡目指名選手であるLBアンソニー・チキロを起用した。チームでの2試合を通し、チキロは2サック、5タックルと抜群の成績を残している。

トムリンは19日、記者に対して次のように語った。

「ハリソンが(デプスチャート上から)落ちたのか、あるいは、誰かすばらしい選手が台頭してきたのか、という質問を受けた。第1週ではバド(デュプリー)の不在をチキロが見事に埋めた。サックを2度も決めたんだ。彼のチームへの高い貢献度を買った。第2週ではT.J.ワットが負傷しただろう。彼の代わりができる調子の良い選手を試合に残したかったんだ。チキロは今、絶好調だからね。ジェームスの存在はいつだってありがたい。彼が何でもできることは分かっている。彼は自分の準備を常にしているよ」

「ジェームスの力を必要とする場面がこの長いシーズン中に必ずやってくる。そうなった時、ジャームスならわれわれの期待に応えてくれるはずだ。2016年の後半だってそうだった。その一方で、われわれはなるべく多くの選手を試合に起用してチームに本当にフィットするかどうかも確認する必要がある。われわれの目指すフットボールを体現できる選手かどうかを見極めることが今後のチームのためになる」

昨季の第2週、トムリンHCはチームの50%のスナップでハリソンをプレーさせ、シーズン最後の試合となったプレーオフでのニューイングランド・ペイトリオッツ戦では約80%ものスナップでハリソンをプレーさせていた。

トムリンHCがハリソンを絶対的に信頼しているがゆえに、また、リーグ最高峰のポジションプレイヤーが3人もいるからこそ、スティーラーズは今日の形で試合を展開することができている。同チームは毎年のドラフト1巡目でOLBを指名しているようだ。だからこそ、チキロやデュプリー、ワットなどの若手選手の成長期間としてトムリンHCはレギュラーシーズンの開幕直後を有意義に使い、シーズン後半にかけてお気に入りのハリソンを投入することが可能だ。これがこのチームの“鉄板”の形となりつつある。

『Instagram(インスタグラム)』でハリソンをフォローしていればお分かりだろうが、彼は毎日試合出場のために準備している。シーズン前半は実戦を踏まずとも、後半に登場した彼がまた、以前と変わらずに活躍するだろうと期待するのは間違いでない。

ラインバッカー(LB)コーチのジョーイ・ポーターにとってはある程度イメージ通りのシーズン開始を迎えられたのではないだろうか。

現在のところ、スティーラーズは計画通りに事が運んでいるようだ。

【S】