シーズン第3週、現地24日（日）には今季未勝利どうしのインディアナポリス・コルツとクリーブランド・ブラウンズによる注目の対決が行われる。

両チームにとってこの試合での勝利がプレーオフ進出の望みをつなぐものになると言っても過言ではない。開幕3試合を1勝2敗で乗り越えたチームがプレーオフに進出する可能性は24.5％となっており、これは決して良い数字であるとは言えないものの、開幕3連敗を喫したチームがその年にプレーオフへと進出したのは1990年から数えて132回中わずか3回（2.3％）となっていることも考えれば、これよりは望みを持てると言っていいはずだ。

未勝利チームの対決を前にコルツのワイドレシーバー（WR）T.Y.ヒルトンは「3連敗は絶対に避けたい。俺がこのチームに来てから開幕3連敗したのは記憶にない。3連敗はあり得ないし、起こさない」とおあつらえ向きのコメントを残している。

ヒルトンの記憶は正しく、彼のキャリアに開幕3連敗という記録はない。最後にコルツが3連敗を喫したのは2011年であり、このシーズンを2勝14敗で収めたコルツはもれなく翌年のドラフト全体1位指名権を獲得した。

しかしながら、開幕2連敗を喫したのはこれで4シーズン連続のコルツ。過去3年間では3試合目に勝利を収めている。

今回ばかりはエースクオーターバック（QB）のアンドリュー・ラックに助けを乞うことはできない。過去に2度、コルツはチームのエースQBの活躍によって連敗を止めた。ラックがいまだ肩の手術からの復帰段階にあることから、コルツはブラウンズ戦に再びジャコビー・ブリセットを先発起用する見込みだ。

ヘッドコーチ（HC）のチャック・パガーノはブラウンズ戦に関し、「第3戦がいかに重要であるか、また、チームがどれだけ切迫した状況にあるかは誰しもがよく分かっていることだろう。彼らも、われわれも、勝利を必要としているのは同じ。水曜日もいつも通りの練習をこなしたが、課題を克服するためにより質の良い練習をしたつもり。今週は一つの山場を迎えそうだ」と語った。

この3戦目を落としたどちらかのチームが今シーズンの早期脱落者となりそうだ。パガーノHCのような崖っぷちに立つコーチにとって、エース復帰の前に悪い意味でシーズンが決まってしまえば、それは政権自体の終わりをも意味するかもしれない。

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