NFL全体による抗議運動に「リーグを誇りに思う」とコミッショナーのグッデル
2017年09月26日(火) 10:52現地22日(金)にドナルド・トランプ大統領が支援者集会で行った演説での発言を受け、NFLおよびNFL選手会は24日に開催された試合開始前の国歌斉唱中に平和的抗議運動を行い、団結力の強さを示した。
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルも同日に巻き起こった選手らの抗議運動を支持する意向を明らかにしている。
グッデルは「今週、および、今日にわれわれが見せた姿勢は誇りに思うべき。このリーグを誇りに思う」と語った。
シーズン第3週が終了しました【結果一覧】👉https://t.co/5hIi4PtUNZ
国歌斉唱中に平和的抗議運動を展開するNFL全体の動きを「誇りに思う」と語ったロジャー・グッデルのコメント👉 https://t.co/3zRyUf8a37 pic.twitter.com/sOA8kYn2nL
— NFL JAPAN (@nfljapan) 2017年9月26日
集会で演説を行ったトランプ大統領による発言はこうだ。
「国旗に対する尊重を欠く者がいた場合、NFLオーナーたちが“今すぐフィールドからつまみ出せ。クビだ。お前はクビだ!”と叫ぶ姿を見たくはないか? そのうちどこかのオーナーがそうするだろう。その時はきっとこう言うに違いない。“あいつは国旗を侮辱した。クビだ”とね。彼らは知らないのだ。私にはオーナーの友人がたくさんいる。1週間は人気者になるだろう。この国で最も人気のある人物になるはずだ」
トランプ大統領による発言はNFLのチーム、コーチ、選手の感情をあおった。24日、試合前の各チームの選手たちが国歌斉唱中に腕を組み合い団結力を示した他、膝をつく選手たちの姿も見られた。テネシー・タイタンズの本拠地で行われたタイタンズ対シアトル・シーホークス戦では同試合開始前の両チームが国歌斉唱をボイコットしている。これと同様に、ピッツバーグ・スティーラーズの多数の選手は国歌斉唱に参加しない決断を取った。アフガニスタンで米国陸軍の特殊部隊のメンバーとして国家に従事した同チームのオフェンシブタックル(OT)アレハンドロ・ビラヌエバでさえも国歌斉唱に直接参加することはなく、フィールドへとつながる通路で見守るにとどまった。
日曜午後、グッデルコミッショナーは「この2日間、選手やコーチからの声を真剣に聞いた。彼らは本当にこのリーグのことを思っている。われわれにはさらなる理解が必要だ。選手やコーチらと今後どのように対応していくかを議論しようと試みた。“どのように感じているのか?”、“ロッカールームはどのような様子か?”を知りたかった。彼らはどのような態度を示すのかを思案していようだ」と語った。
また、24日に行われた各選手たちによる抗議運動に驚きはなかったと明かした同コミッショナーは「大統領による無神経な発言を受け、彼らはフラストレーションや失望を平和的な形で表明したのだ」とも述べていた。
【S】