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ベアーズ、新人QBトゥルビスキーがいよいよ先発出場へ

2017年10月03日(火) 12:28


シカゴ・ベアーズのミッチェル・トゥルビスキー【Al Messerschmidt via AP】

シーズン第4週を終えたシカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)ジョン・フォックスがいよいよクオーターバック(QB)の交代に乗り出す。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地2日(月)朝、ベアーズが2017年のドラフト全体2位指名選手であるミッチェル・トゥルビスキーに先発機会を与えるようだと伝えた。この動向は『ESPN』が最初に報じたもの。チームは後にこれを正式に認めている。

フォックスHCは月曜日、地方ラジオ番組『WBBM-FM』の中でもうじきトゥルビスキーの“出番”が来ることを示唆していた。

フォックスHCは「ミッチェルはクオーターバックが持たねばならない冷静さや自信という資質を兼ね備えている。ここ2試合は勝つチャンスがなかった。われわれはそこを変える必要がある」

ジェネラルマネジャー(GM)のライアン・ペースもトゥルビスキーへのQB変更に“賛同”していると語ったフォックスHC。

トゥルビスキーは開幕から1勝3敗の戦績を収めたマイク・グレノンに代わって先発を務めることとなる。140回のパスで成功は93回(66.4%)、833ヤード、4タッチダウン、5インターセプトを記録しているグレノン。サーズデーナイトゲームでのグリーンベイ・パッカーズ戦では2インターセプトを含み、これまでにないほどの低パフォーマンスを見せた彼がチームを35対14の黒星へと誘ってしまった。

ノースカロライナ大学在学時、1シーズン全ての試合で先発を務めたトゥルビスキーは13試合を通してパス成功率70%超え、3,748ヤード、30タッチダウン、6インターセプトを記録。プレシーズンでのトゥルビスキーのパフォーマンスもまた、グレノンから先発を奪うには十分なものであり、同期間中のトゥルビスキーは53回のパスで36回の成功、364ヤード、3タッチダウンでインターセプトは記録していない。

ベアーズにとってはもうこれ以上待てないという思いなのだろう。その他のチーム同様、ベアーズも新人QBが長期間ベンチを温めて学習期間を経ることで最終的にはアーロン・ロジャースのような成功例となることを期待していた。開幕4試合を終え、今季のベアーズにはもうそのような夢物語を描く余裕はなくなったのだ。
今オフシーズンに3年4,500万ドル(約50億円)の契約を交わしたグレノンだがポジションの保証などはなかった。すでにヒューストン・テキサンズの新人QBデショーン・ワトソンの活躍を見ているベアーズは2017年のドラフトで指名されたその他QBたちが当初のレポートよりも良い結果を残す可能性を期待している。ワトソンのような輝きをトゥルビスキーも見せてくれるのだろうか。今、まずはそのためのチャンスが彼に与えられようとしている。

ミネソタ・バイキングスとのマンデーナイトゲームがトゥルビスキーのデビュー戦となる。幸運なことに、今週のベアーズにはいつもより多く練習する機会がある。

【S】