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バイキングス、QBブラッドフォードの膝には異常なし

2017年10月11日(水) 10:34


ミネソタ・バイキングスのサム・ブラッドフォード【AP Photo/Darron Cummings】

どうやら、ミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)サム・ブラッドフォードの身に異常はなかったようだ。

バイキングスでトレーナーを務めるエリック・シュガーマンは現地10日(火)、地方メディアに対してブラッドフォードがMRI検査を受けた結果、特に新たな異常は見受けられなかったことを明かした。現在のブラッドフォードは過去に手術を受けた2カ所の古傷に伴う痛みを感じているようだ。

シカゴ・ベアーズとのマンデーナイトゲームにおけるブラッドフォードはどこかに異変を来しているのが明らかな動きを見せていた。シュガーマンは記者に対してバイキングスがブラッドフォードを出場させる際にはいかなるリスクも背負わせないことを明かしたが、彼が今後どのくらい離脱するのかについては言及しなかった。ベアーズ戦でのブラッドフォードを見る限り、今週末のグリーンベイ・パッカーズ戦ではケイス・キーナムが先発QBを務める可能性が高そうだ。

この他、シュガーマンはQBテディ・ブリッジウォーターが再検査を行う予定であることも明かした。昨年、膝に大ケガを負ったブリッジウォーターは今現在もまだ回復段階にあり、今季の開幕から故障者リストに登録されているものの、第6週以降は復帰することも可能となる。

ヘッドコーチ(HC)のマイク・ジマーは記者に対し、今シーズン中にブリッジウォーターがプレーする可能性も示唆してはいたが、「しかし、まだテディはフィールドでの練習も行っていない段階だ。簡単には言えない」とも語っていた。

バイキングスはチームの転換期を迎えているのかもしれない。同チームが5年目のオプション行使を断ったため、ブリッジウォーターの契約は今シーズンで最終年を迎えるが、同様にブラッドフォードの契約も今年で期限切れなる。両者ともに深刻な負傷を負った選手ではあるが、より厄介な故障持ちであるのはブラッドフォードの方だろう。それでも、ブリッジウォーターより5つ年上のブラッドフォードは今季の第1週で見事なパフォーマンスを披露していた。膝の痛みが全ての歯車が狂わせてしまったのだ。

もしブリッジウォーターが復帰し、大ケガを負う前のようなパフォーマンスを見せることができれば、今季終了後のバイキングスは難しい判断を迫られることとなる。2018年のバイキングスは両者のうち1人だけをチームに残すであろう。ブリッジウォーターが安全復活を遂げるのであれば、今季においてもチームは多少の安堵を覚えることができる。

いずれにせよ、バイキングスのQBに関する動向からは今後も目が離せない。今後のQB起用に関し、今オフシーズンのジェネラルマネジャー(GM)リック・スピールマンとフロントが頭を悩ませることになるのか、はたまた、彼らの脳裏に単純明快な回答が浮かんでくるのかはブラッドフォードによる今後のパフォーマンス次第であろう。

【S】