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ブラウンズ、第6週はQBホーガンが先発へ

2017年10月12日(木) 09:55


クリーブランド・ブラウンズのケビン・ホーガン【AP Photo/Phelan Ebenhack】

クリーブランド・ブラウンズが再びクオーターバック(QB)を入れ替える。

ブラウンズは今週末に開催されるシーズン第6週のヒューストン・テキサンズ戦で新人のデショーン・カイザーに代えてケビン・ホーガンを先発起用すると発表した。

現地11日(水)、ヘッドコーチ(HC)のヒュー・ジャクソンは声明の中で「ケビンを先発起用する方針を決めた。われわれの攻撃陣の中ではケビンはよくやっている。彼には経験もあるし、今週末の試合にケビンを先発させることが今のこのチーム状況ではベストな選択だと思う。これまで通りデショーンが今後も成長を続けていくことに関しては疑う余地もない。チームのために一生懸命に働いてくれている。彼の未来は輝かしいものだが、現時点ではケビンのバックアップを務めて学ぶための期間を設けた方が良い」と語っている。

シーズン第5週、不調のカイザーに代わって試合後半から出場したホーガンが司令塔を務めた時のブラウンズ攻撃陣は明らかにより良い動きを見せ、14得点、合計244ヤードをゲインしている。一方でカイザーが司令塔の場合、ブラウンズは合計でわずか175ヤード、レッドゾーンでの2度のターンオーバーを記録した。

いまだ白星がなく5連敗を喫しているジャクソンHCは何としてでも今季の初勝利を飾りたい思いだ。身体的能力の高いホーガンはキャリア通算で7試合に出場し、62.5%のパス成功率、3タッチダウン、4インターセプトを記録している。今週末、ホーガンはプロ2年目にして初の先発QBを務めることとなる。

ホーガンは11日、記者に対して「このチャンスにワクワクしている。今週末に向けて最高の準備をしたい。今週は皆に安心感や信頼感を覚えてもらえるよう練習していく。そうすれば本番を良い感じに迎えられるだろう」と語った。

今回のQB変更に関して言えば、ホーガンへの期待の高さというよりも、チームが新人カイザーの力に見切りをつけたとも受け取れる。カイザーは相手ディフェンス陣の動きを読む能力に欠け、判断も鈍く、プレッシャーをかけられると混乱状態に陥り、そして、ターンオーバーされる回数が深刻なまでに多くなっている。2017年のドラフトが始まる前、カイザーに対する評価は“しばらくの間ベンチでの学習期間が必要”とのことだった。ブラウンズは新人カイザーに対し、サイドラインから試合を学習する時間や精神面を1度落ち着かせるための休息を与える。

地元紙『Cleveland Plain Dealer(クリーブランド・プレイン・ディーラー)』を通じ、カイザーはこのように語っていたそうだ。

「俺はいつまでもベンチに座っているつもりはない。これを試練として受け入れたい。フィールドに戻るためには最高の状態でアピールしていくだけ。そうすれば、いつかはまた先発に戻れるはずだ」

「先発復帰まではなかなか時間がかかりそうだが、そのチャンスが巡って来た時にはこれまでで1番良い状態で臨みたい。」

1999年以降、ブラウンズで先発QBを務めるのはホーガンで28人目となるが、今季終了後の同チームが29番目のQB探しを開始する様子は容易に想像できる。

【S】