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ジャイアンツ、CBロジャース・クロマティーに出場停止処分を科す

2017年10月12日(木) 17:49


ニューヨーク・ジャイアンツのドミニク・ロジャース・クロマティー【Aaron M. Sprecher via AP】

ニューヨーク・ジャイアンツの内部が荒れに荒れている

ヘッドコーチ(HC)ベン・マカドゥーは現地11日(水)、 チームがコーナーバック(CB)ドミニク・ロジャース・クロマティーに対して停止処分を下したことを発表した。今季のロジャース・クロマティーは5試合中4試合に先発出場している。

マカドゥーは会見の中で「昨日、DRC(ロジャース・クロマティーの愛称)と話し合い、意見が衝突した。彼は今日、宿舎を離れると決めたようだ。それゆえにチームは彼に停止処分を与える」と語った。

同処分がどのくらいの期間におよぶのかと問われたマカドゥーHCは「今、これ以上語れることはない」と答えた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、今回の処分は先週末のロサンゼルス・チャージャーズ戦で途中交代させられたロジャース・クロマティーがその起用法についてマカドゥーHCと“激しく”口論したことが発端であるとのこと。同試合、スロットCBの役割を務めたロジャース・クロマティーにはチームに貢献する働きをしていたとの自負があったようだ。火曜日に両者は話し合いを行ったものの、一度生じた亀裂が簡単に修復されることはなかった。

ジャイアンツ内部ではここ2日間で多くの出来事が起きている。

ワイドレシーバー(WR)のオデル・ベッカムとブランドン・マーシャルは共に足首の負傷によって今季絶望となり、また、チャージャーズ戦ではチームが中心的選手のCBイーライ・アップルをベンチに下げた。

このようにチーム内部に慌ただしさを見せるジャイアンツは次戦、現在リーグ最高の守備陣を誇るデンバー・ブロンコス戦を迎えることとなる。

ロジャース・クロマティーが先発CBから外れるとなれば、ジャイアンツ守備陣のさらなる戦力低下は必至だ。今季の彼はスロットCBとしてジャイアンツの中で1番活躍しているCBとも評されていたが、スナップを見た回数で言えば、ジャノリス・ジェンキンスとアップルにもおよんでいない。ジャイアンツではアップルが328回と一番多くのスナップを見ており、一方のロジャース・クロマティーは265回だった。

ジャイアンツは2014年にフリーエージェントでロジャース・クロマティーを獲得し、長期契約を結んでいる。5年3,500万ドル(約40億円)の同契約は現在4年目に突入した。

昨シーズンにはプレーオフ戦での手腕をテストされたマカドゥーHCだが、現在の彼は大嵐の中、大海のど真ん中を航海しているような状況である。マカドゥーHCは何とかこの荒波を乗り越えることができるだろうか。

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