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OCにプレーコールを一任するジャイアンツHCマカドゥー

2017年10月16日(月) 13:26

デンバー・ブロンコスとニューヨーク・ジャイアンツ【AP Photo/Jack Dempsey】

ニューヨーク・ジャイアンツがありとあらゆる手段を使ってチーム改革を行う。

元ヘッドコーチ(HC)トム・コフリンの下でプレーコールを行ってきたベン・マカドゥーは自身がHCに就任後も今日までプレーコールを続けてきた。だが、それも現地15日(日)に開催されたデンバー・ブロンコスとのサンデーナイトゲームまでとなった。この試合、プレーコールを行ったのは攻撃コーディネーター(OC)マイク・サリバン。これは『Sunday Night Football(サンデーナイトフットボール)』のレポーターを務めるアル・マイケルズとクリス・コリンズワースが伝えたものだ。先週中、“コーチング”に関する変更がチームによって言及されたことはなかった。

サリバンOCがジャイアンツでの職に就いたの2回目だ。2004年から2011年にかけ、ジャイアンツでワイドレシーバー(WR)とクオーターバック(QB)コーチを務めたのち、ラビー・スミスHCの下、タンパベイ・バッカニアーズでOCを務めたサリバン。彼は2014年にスミスHCが解任となった後、2015年からマカドゥーのQBコーチとしてジャイアンツに復帰し、その翌年からはOCに昇格していた。

先週はディフェンシブバック(DB)の問題(ドミニク・ロジャース・クロマティーへの停止処分、イーライ・アップルのベンチ入り)や攻撃の中心選手の相次ぐ戦線離脱など何かとメディアを騒がせたジャイアンツだが、今回のプレーコールについては言及されていなかった。

1試合得点はリーグ全体で28位、1試合平均獲得ヤードは30位、1試合におけるビッグプレーの平均回数は31位となっており、過去ワーストと言っていい程の苦境に立たされているジャイアンツ。さらに、ワイドレシーバー(WR)のオデル・ベッカム、ブランドン・マーシャルは今季絶望が確定し、スターリング・シェパード、ドウェイン・ハリス、ポール・パーキンスら攻撃陣のキープレイヤーも現在は離脱中である。

リーグ最強とも評される守備力が自慢のブロンコス戦、ジャイアンツはボールを7分間もキープして69ヤード、13プレーで1フィールドゴールを決めている。今季、ファーストポゼッションでブロンコスから得点を決めたチームはジャイアンツが初となった。

マカドゥーHCによる指揮が終焉に近づいていると語る者は多いが、プレーコールという重要な役割を信頼するOCに引き渡すことによってマカドゥーHCの現職が延命される可能性もある。

【S】