ニュース

バイキングスQBブリッジウォーター、練習参加に“GO”サイン

2017年10月17日(火) 12:11

ミネソタ・バイキングスのテディ・ブリッジウォーター【AP Photo/Gary Lander】

もうじきテディ・ブリッジウォーターが練習場に戻って来る。

膝の大ケガから1年以上が経過し、ミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)ブリッジウォーターがようやく専属医師から練習参加OKの承認を得た。これは現地16日(月)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもの。ラポポートは今週中、あるいは、来週中にもブリッジウォーターがアクティブ登録される可能性があるとも伝えている。

この動向を最初に伝えたのは『ESPN』である。

バイキングスのヘッドコーチ(HC)のマイク・ジマーは月曜日、「いや、テディはまだPUPリスト(故障者リスト)から外れない。練習は再開するが、彼にはまだ21日間の猶予がある。プレーできるようになるまでの間、テディをPUPリストから外すことはない」と明かした。

2015年のシーズン終盤以降、24歳のブリッジウォーターが公式戦でのスナップを見たことはない。

ジマーHCは「ここ14カ月間やってきたのと同じように、毎日その状態確認を行うつもり。(中略)14カ月もプレーからは遠ざかっているテディだからね、明日や明後日にいきなり多くの事をさせる予定はない」と語った。

チームが今季終了を意味する故障者リストにブリッジウォーターを登録する決断を下すまでは残り3週間の猶予があるものの、バイキングスは今季中にブリッジウォーターをプレーさせる方向にいるとラポポートは伝えている。

もしこれが現実に起これば、膝の古傷に苦しむサム・ブラッドフォードの救援となるだけでなく、NFL史上最も驚くべきカムバックとなるだろう。

ブリッジウォーターがスポットライトから消えて1年ほど経過した今春、ソーシャルメディア上ではチーム練習に顔を出す同選手の姿が見られていた。QBに安定感を望むバイキングスにとって彼の復活が吉と出るか凶と出るかはまだ不確定な要素が多すぎる。

膝を壊す前のブリッジウォーターはNFLでの大ブレイクまであと少しのところまで来ていた。伝統的にラン重視のバイキングス攻撃陣を見事に指揮した彼は試合をこなすたびに成長する姿を見せていた。

2015年のブリッジウォーターはパス成功率、アテンプト平均獲得ヤード、パスレーティングともに1年目よりも向上させ、インターセプト数も前年度と比較して3回減らしている。攻撃コーディネーター(OC)パット・シューマーの下、バイキングスは現在手札にあるアップグレードしたカードたちをどのように使っていくのか。今後の動きが楽しみなチームである。

【S】