移籍を希望するスティーラーズWRブライアント
2017年10月17日(火) 12:14シーズン第6週、それまで無敗を誇っていたカンザスシティ・チーフスに今季初黒星を付けたピッツバーグ・スティーラーズであったが、同チームのワイドレシーバー(WR)のうち1人は移籍を希望しているとのことだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地15日(日)、スティーラーズのWRマーテイビス・ブライアントがチームに対して移籍を希望したと報じた。ブライアントのチームメイトやコーチ陣もブライアントが現状に納得していない様子であることには気付いているようだ。
しかしながら、16日、ブライアントは記者に対してチームへの不満がないことを自ら語った。
トレードに関して問われたブライアントは「いやぁ、俺は大丈夫だよ。ここでやってくさ。プレーして・・・良い結果を残し、どんどん成長するだけ」と話している。
ブライアントはまた、スティーラーズのコーチ陣と「自分には何ができるのかについて語り合った。それだけ」ともコメント。
サンデーナイトゲーム後、ブライアントは『Twitter(ツイッター)』で「今日は大きな勝利だった。明日からはまた別の日だ。スティーラーズにいれて嬉しいし、第7週が待ちきれない」とつぶやいた。
Big win today and tomorrow right back to work tomorrow I am happy to be a steeler and can't wait to reach number 7 this year.
— Martavis Bryant (@ThaBestUNO) 2017年10月16日
今季、長い出場停止処分から解き放たれたWRは31ターゲットで15レシーブ、204ヤードを記録している。チーフス戦のブライアントは2キャッチで27ヤードをゲインしていた。
このブライアントによるトレード希望発言は出場停止処分を受けている間も始終サポートを続けたチームに対する反逆的行為として捉えられてもしかたない。今年、禁止薬物使用による出場停止処分を受けていたブライアントは条件付きでプレシーズンへの出場が認められ、レギュラーシーズン開幕の1週間前になってようやく完全な試合復帰が認められた。
処分を科される前々や処分中にもクオーターバック(QB)のベン・ロスリスバーガーからの叱咤激励を受けていたブライアント。ロスリスバーガーはブライアントの未熟さについて“律すること”や“成長すること”が必要だと論じていた。しかし、そんなブライアントも今シーズンはまだメディアを騒がせるような目立った行動は取っていない。
継続的な結果は期待できないにせよ、ブライアントはリーグの中でもいまだにビッグプレーを期待できる数少ない選手の1人だ。アントニオ・ブラウンに次いでターゲット数の多いブライアントだが、スティーラーズの攻撃陣には新人のジュジュ・スミス・シュスターもおり、チームは今後の彼の成長を大いに期待している様子だ。
仮にスティーラーズがブライアントの望みを受け入れるというならば、プレーオフ進出を狙い、かつ、レシーバー陣の駒不足が否めないチームがブライアントにとって最適なチームとなるだろう。
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