テキサンズの大多数の選手が国歌斉唱中に膝をつく
2017年10月30日(月) 11:45シアトル・シーホークスとのシーズン第8週、ヒューストン・テキサンズの大多数の選手たちが国歌斉唱中に膝をつき、腕を組んだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイケル・シルバーは『Twitter(ツイッター)』にこの様子を写真付きで投稿している。
「テキサンズの多くの選手たちが国歌斉唱中に膝をついている」
Majority of @HoustonTexans players take a knee for the anthem pic.twitter.com/gw17qunGwr
— Michael Silver (@MikeSilver) 2017年10月29日
今回の動向はチームオーナー、ボブ・マクネアが先日のNFL秋期ミーティン中に発した自身の失言に対して謝罪した2日後の出来事であった。現地27日(金)に『ESPN』が報じた内容によれば、同ミーティング中に選手たちによる国歌斉唱中の不起立がリーグビジネスに与える影響について話し合った際、マクネアオーナーが「リーグ側は囚人たちに刑務所を管理させてはならない」と、婉曲な差別的発言をしていたとのことだ。
マクネアオーナーは金曜日に続いて土曜日も正式に謝罪している。
28日に発行した同オーナーによる声明には、「昨日も言ったように、先週のミーティング中での私の失言は自分のチームの選手を意味したわけでない。リーグのオフィスとチームのオーナーの関係性について述べた発言であったし、過去数年にわたってわれわれのオーナーシップがリーグの重要な決定事項の際にあまり影響を与えていないことに言及したものだった」と語っている。
NFLネットワークのジェームズ・パーマーが伝えるところによると、テキサンズの選手らはヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエン、ジェネラルマネジャー(GM)リック・スミス、アシスタントHCロメオ・クレネルとの緊急ミーティングを行う前まで27日の練習を行わない意向であったようだ。同ミーティングは90分間にもおよび、選手らは自由に発言することを許可されていたとのことだ。この後、ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスを除く選手全員が練習を行っている。
どうやら27日の練習に不参加となったホプキンスに制裁は加えられないようである。
NFL秋期ミーティングでは各チームの選手に対して国歌斉唱中の起立は強制しないことで意見が一致し、社会的不平等を解決するためのプログラムを推進することでオーナーと選手間には合意が行われた。
31日にも再び各チームのオーナーと選手らがミーティングを開き、両者がどのように協力して社会問題に取り組むのか、その具体的な方策を練る予定だ。
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