スティーラーズ新人WRの台頭でブライアントの去就はいかに
2017年10月31日(火) 11:47先のデトロイト・ライオンズ戦でピッツバーグ・スティーラーズの新人ワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターは7キャッチで193ヤードを記録し、スミス・シュスターによる97ヤードのタッチダウンランがスティーラーズの勝利(20対15)を決定づけた。
史上最長のパスプレーはただのラッキーではなかった。スミス・シュスターはその他にキャッチ6回、96ヤードを積み重ねたプレーでもライオンズ守備陣を手玉にとっていたのだ。
まだ21歳になっていない新人の活躍をチームメイトたちも手ばなしで喜んでいる。
地方紙『Pittsburgh Post-Gazette(ピッツバーグ・ポスト・ガゼット)』を通じ、センター(C)マーキス・パウンシーは「こんなルーキーが入ってくれて、うちは本当にラッキーだ」と語り、ガード(G)デビッド・デカストロは「彼は特別。態度も、スキルも、新人としてずば抜けている」とコメント。
他にも、WRアントニオ・ブラウンは「大事な場面をもっていくやつだね。素晴らしいパフォーマーだ。大きなプレーだった。非常に大きい、後世にも残るプレーだった」と称賛した。
その一方で、先週にスミス・シュスターのソーシャルメディア上で暴言ともとれるコメントを書き込んだマーテイビス・ブライアントはライオンズ戦にインアクティブ登録となっていた。
ブライアントのトレードは考えていないと語るスティーラーズだが、今月31日が締め切り日となるトレード期限を前にブライアントの去就が気になるところだ。
ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンはライオンズ戦にブライアントをインアクティブ登録した経緯について「火曜日には明確にそうすると決めていたし、これについてはもう語った。もう終わりだ」と非常に簡潔に答え、今後、ブライアントが後半戦に突入するチームの役に立つ自信はあるかと問われたトムリンHCは「自信はないが、時が来れば分かるだろう」と語っていた。
おそらく、スミス・シュスターが披露したビッグプレーによってブライアントが起こした騒ぎはほぼ鎮火された。
スミス・シュスターの大ブレイクを喜ぶスティーラーズだが、チームはジャスティン・ハンターやダリウス・ヘイワード・ベイといった、その他プレーヤーたちの奮起も期待している。
WRブラウンとランニングバック(RB)リビオン・ベルに頼りがちだったスティーラーズ攻撃陣が新たな第3の武器を手にしたと言えよう。さらに、もしブライアントのトレードが本当に行われない場合、チームは持てる全てのタレントを攻撃陣にキープすることとなる。素行の面ではいささか問題の多いブライアントも、選手としてはなお、レッドゾーンで相手の脅威となるWRとして十分に活躍できる能力は備えている。
ブラウン、スミス・シュスター、ブライアントという3人のWRが現在6勝2敗のチームを牽引し、更なる高みへと導いてくれそうだ。
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