シーホークスがテキサンズからTブラウンを獲得
2017年10月31日(火) 13:20タックル(T)の補強が課題であったシアトル・シーホークスがヒューストン・テキサンズからデュアン・ブラウンを獲得した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、テキサンズはブラウンとのトレードでコーナーバック(CB)ジェレミー・レーンと2019年のドラフト2巡目指名権、2018年のドラフト5巡目指名権を獲得したとのことだ。
シーホークスは今年の8月中旬にディフェンシブタックル(DT)ジョージ・ファントをACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の損傷によって失ったものの、レギュラーシーズンの前半を大きな問題なく順調にこなしてきた。それでもなお、シアトルで開催となった先週末のテキサンズ戦でブラウンの動きを直接見て確認した後、シーホークスは同選手の獲得に踏み切ったのだった。ブラウンの保証額からも分かるように、テキサンズは彼への支払い額が一つの要因となって放出が決まったようだ。
長期間に及んだホールドアウトを終えたブラウンは先週チームに復帰したばかりだった。
地元紙『The Seattle Times(ザ・シアトル・タイムス)』に対してシーホークスのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーは「デュアンが加入する意味は大きい。彼はリーダーだ。NFLでのさまざまな試合を経験している。シーホークスの選手は彼の事をよく知っている」と語った。
2008年のドラフトでテキサンズから1巡目に指名されたブラウンは10年にわたってヒューストンの街に住み続け、通算で133試合に出場した。
当初、ジェレミー・レーンはシーホークスの先発ライトタックル(RT)として記載されていたものの、新人シャキール・グリフィンの勢いの前に敗れ去った。2017年ドラフトで全体90位に指名を受けたグリフィンは今季、すでにレーン(130回)の約3倍(369回)近くのスナップをこなし、レーンよりも2試合多く出場している。
シーホークスがポジショングループ(ラッセル・ウィルソンを除いて)として1試合平均75ヤード以上を稼げるとすれば今回のトレードには価値があったと言うべきだろう。先週末、シーホークスのランニングバック(RB)陣は17キャリーで3ヤードと悲惨な結果を残し、その一方でクオーターバック(QB)ウィルソンは10度も自分の足でヤードゲインしていた。
たとえこのような方法で勝利を収めても継続して結果を残すのは厳しいだろう。ブラウンの加入によってシーホークスには守備陣だけでなく、攻撃陣にも余裕がもたらされるだろうか。
テキサンズへの移籍が決まったレーンは『Twitter(ツイッター)』にその意気込みを書き込んでいる。
「シーホークスのみなさん、どうもありがとう。この地での5年間は本当に楽しかった。俺はまた新たな旅に出るよ・・・ヒューストンのみなさん、よろしく!」
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