残り3分で大型トレード成立、パンサーズがWRベンジャミンをビルズへ
2017年11月01日(水) 10:25トレード期限終了まで残り3分となった時、NFL界を驚愕させるトレードが成立した。
カロライナ・パンサーズが2018年のドラフト3巡目、7巡目指名権と引き換えにワイドレシーバー(WR)のケルビン・ベンジャミンをバッファロー・ビルズへと放出した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。
また、このニュースは『ESPN』によって最初に報じられた。
ビルズは後にこのトレードを認めており、これに付随してランニングバック(RB)のジョー・バンヤードをリリースしている。
久々となるプレーオフ進出に向けて5勝2敗と好調なビルズにさらなる追い風が吹くことになる。
パンサーズが2014年ドラフト全体28位でベンジャミンを指名した当時、ビルズの現ジェネラルマネジャー(GM)であるブランドン・ビーンはパンサーズに務めていた。また、ビルズの現ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットはパンサーズの守備コーディネーター(DC)を2011年から2016年まで務めた経験を持ち、ビルズはベンジャミンがどういった選手であるかはよく知っていたのだ。
クオーターバック(QB)タイロッド・テイラーが必要としていたビッグターゲットとなるベンジャミン。彼は過去3年で(膝の負傷で2015年は棒に振った)2,424ヤード、168レシーブ、18タッチダウン記録し、今季は8試合を通して32キャッチ、475ヤード、2得点をマークしている。
ビルズはサミー・ワトキンスを放出してからというものの、安定感のあるターゲットを見つけ出せていない。
38レシーブでチームを牽引するRBルショーン・マッコイやここ2試合は欠場しているものの、合計258ヤードでチームのトップに立つタイトエンド(TE)チャールズ・クレイらによる活躍でQBテイラーは第一線級のWRを欠いてもなお白星を積み上げている。現時点でテイラーのトップターゲットとなっているのはジョーダン・マシューズ(15キャッチ、193ヤード)で、次点にアンドレ・ホームズ(11キャッチ、97ヤード)、そして、新人のゼイ・ジョーンズ(10キャッチ、115ヤード)だ。今季、ビルズのWR陣が記録したタッチダウンは合計で5回のみとなっている。
レッドゾーンでの活躍を期待されるベンジャミンではあるが、実際には今月初旬も膝を負傷するなど、故障リスクが伴う選手であることには留意したい。
パンサーズにとってはチームトップのWRが去ることでQBキャム・ニュートンにも多大な影響が及ぶはずだ。今季中の復帰を目指しているものの、TEグレッグ・オルセンはいまだに復帰できていない。
5勝3敗のパンサーズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区のトップ通過を狙っており、プレーオフ進出は確実にしたいところ。しかしながら、ベンジャミンのトレードによってQBニュートンと調子の出ない攻撃陣にはよりタフな仕事を求められることとなった。
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