ニュース

ペイトリオッツがバックアップQBホイヤーを獲得

2017年11月02日(木) 13:00

サンフランシスコ・49ersのブライアン・ホイヤー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)ルームにトム・ブレイディの古き良き友人が加わった。

現地1日(水)、ペイトリオッツは元サンフランシスコ・49ersのQBブライアン・ホイヤーを獲得したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが伝えるところによれば、ペイトリオッツとホイヤーは3年契約を結んだとのことだ。ホイヤーは2009年から2011年にかけてプレーした古巣に復帰することとなった。

ホイヤーは49ersが2018年ドラフト2巡目指名権と引き換えにジミー・ガロポロを獲得したと同時にリリースされていた。このトレードは当初、49ersがホイヤーをペイトリオッツに引き渡すという内容で話が進んでいたものの、ドラフト指名権を望んだペイトリオッツが移籍話を破断にしたとラポポートは伝えている。

また、ラポポートによると、獲得に興味を示していたのはペイトリオッツだけでなく、グリーンベイ・パッカーズにもホイヤーの新天地となる可能性があったようだ。

アリゾナ・カーディナルス、クリーブランド・ブラウンズ、ヒューストン・テキサンズ、シカゴ・ベアーズ、そして49ersと、数多くのチームを渡り歩きながら先発として37試合分の経験値を積んだホイヤーが6年越しに古巣に復帰する。しかし、どのチームを通しても先発QBの座に定着するシーズンはなく、気づけば常にベンチ暮らしとなっていたホイヤー。さらに最近の話で言えば、そのベンチでさえも与えられる機会が減少していた。

ホイヤーは司令塔として攻撃陣をある程度は率いる能力を備えているものの、バックアップとして機能するのが精いっぱいといったところか。さらに、彼にはターンオーバーマシーンと化す一面も見られる。それでも、ペイトリオッツのシステムをすでにある程度把握し、ブレイディの古き友人であるホイヤーの獲得にデメリットは少なかったのだろう。

40歳にしてなお輝きを放つブレイディの存在があまりにも偉大ではあるが、ペイトリオッツはバックアップの2枚看板であったジャコビー・ブリセットとガロポロをついには両者とも放出してしまった。以前、「少なくとも2年半はリーグ最高のQB陣だ」とも語っていたヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックは心境の変化からか、QB陣営について「状況の変化によっては持続不可能な場合もある」とも述べるようになっていた。

“QB”といった唯一無二のポジションにおいてはロースターに選手を保ちすぎてしまうことで、今回のガロポロのようにその類まれなる才能の開花を遅らせてしまいかねないのだ。

【S】