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バッカニアーズのQBウィンストンは数週間の離脱

2017年11月07日(火) 11:40

タンパベイ・バッカニアーズのジェイミス・ウィンストン【AP Photo/Butch Dill】

今シーズン、タンパベイ・バッカニアーズの船はすでに沈没し始めている。

バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)ダーク・コッターは現地6日(月)、記者に対して肩を負傷したエースクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンが今後数週間に渡って離脱することを発表した。

約1カ月前にも同じ場所を負傷していたウィンストンは先週末のニューオーリンズ・セインツ戦の途中、肩の痛みが再発して途中離脱している。ウィンストンの後を受けたバックアップQBライアン・フィッツパトリックは15回のパスで8回の成功、68ヤード、1タッチダウンを記録したものの、チームはセインツに30対10と完敗した。

ウィンストンが初めて利き腕側の肩を負傷したのはシーズン第6週のアリゾナ・カーディナルス戦だった。この試合でもウィンストンの代役を務めたフィッツパトリックは32回のパスで22回に成功し、290ヤード、3タッチダウンと気迫のパフォーマンスを披露するも38対33で一歩及ばなかった。

フィッツパトリックが残している比較的良好な成績を考慮しても、チームにとってウィンストンの離脱は相当な痛手となる。

第6週にウィンストンが肩を痛めてからチームはまだ白星を飾っておらず、プレーオフ進出はほぼ奇跡を望むようなものとなっている。ダイナミックな試合運びが期待されていたバッカニアーズ攻撃陣は振るわず、8試合を通して500レシーブヤード以上を記録してるワイドレシーバー(WR)はマイク・エバンスのみだ(40キャッチ、532ヤード、4タッチダウン)。

リスクを恐れずに攻めるエースQB離脱によってバッカニアーズはさらなる窮地に追い込まれたとも言える。

今後フィッツパトリックが先発QBを務めるバッカニアーズはシーズン第10週のジェッツ戦後に是か非でも白星獲得を狙うマイアミ・ドルフィンズ戦を迎える。ウィンストンの復帰時期がずれ込んだ場合、チームはドルフィンズ戦後のアトランタ・ファルコンズ、グリーンベイ・パッカーズ、デトロイト・ライオンズ戦でもフィッツパトリックを起用する方針だ。

スポーツマンシップに反する行為によってチームのエースWRマイク・エバンスが次戦に出場不可能となった今、バッカニアーズはこれ以上ない苦しい時期を迎えているのかもしれない。

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