新たに獲得したクオーターバック（QB）ジミー・ガロポロの今季中の起用に否定的なコメントを残してからわずか1週間後、サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチ（HC）カイル・シャナハンは起用法について考え直しているようだ。

ニューヨーク・ジャイアンツ戦ではC.J.ビーサードが先発する予定だと明かしたシャナハンHCだが、現地8日（水）になった今、ガロポロの起用についても再度検討中であると打ち明けた。

水曜日の朝、シャナハンHCはチーム公式サイトのジョー・ファンに対して「できれば早く」元ニューイングランド・ペイトリオッツのバックアップQBを起用する意向だと認めた。

まだ勝ち星のない49ersは先週月曜日にガロポロとのトレードでペイトリオッツに対してドラフト2巡目指名権を譲渡した。ガロポロの契約が今季終了後に切れるため、フランチャイズタグを付けるのか、あるいは、再契約を結ぶのか、チームには重大な決断が迫られている。

ジャイアンツ戦後にはバイウイークが控えているため、49ersはガロポロ起用の是か非について少なくともあと1週間は熟考できる。今季中にガロポロが試合に姿を見せなかった場合、チームが彼の現在の実力を知る機会は失われる。

チームとしての懸念事項はおそらく、オフェンシブライン（OL）の弱さゆえにQBが毎週極めて高いリスクを背負ってしまうということだろう。

ファンは『Twitter（ツイッター）』で次のようにつぶやいている。

「カイル・シャナハンは“49ersのオフェンスがキャリアを通して1番多くブリッツをくらっている”と語り、“割に合ってない”とも述べている」

Kyle Shanahan said that the 49ers offense is being blitzed more than he's ever experienced in his career.

"We aren't making people pay."

— Joe Fann (@Joe_Fann) 2017年11月8日

ガロポロは水曜日、シャナハンHCによる複雑なプレーブックに関して「できる限り早くこのプレーブックの内容を頭に叩き込みたい」とコメントしている。

この時期に新加入した選手が新たにチーム戦略を一から覚えるのは容易なことではない。しかし、今後長きにわたって活躍してくれるだろう選手をようやく獲得した49ersにとってそれはまた別の話となる。かつて所属したチームよりも明らかに力の劣るチームでガロポロはどこまでのパフォーマンスを披露できるのだろうか。

計画性のないチームは前途有望なQBを四六時中起用したがるが、49ersはベイエリアの新たな希望となったガロポロを早期に起用してその真価を確かめる必要が有りそうだ。

【S】