シアトル・シーホークスに待ち望んでいた選手が戻って来る。

元ドラフト3巡目指名選手であるディフェンシブエンド（DE）ディオン・ジョーダンが2014年12月以来、初めて試合に登場することになりそうだ。ヘッドコーチ（HC）のピート・キャロルはサーズデーナイトのアリゾナ・カーディナルス戦に向けてジョーダンをアクティブ登録する意向を明らかにした。

今オフシーズンにシーホークスと契約を結んだジョーダンは今季中、これまでは非フットボール故障者リストに登録されていた。2週間前に練習を再開したジョーダンは手を負傷したオフェンシブタックル（OT）リース・オディアンボーが故障者リストに登録されたのと同時にロースター入りを果たしていた。

キャロルHCは以前、記者に対してジョーダンの決して諦めない精神をこのように褒めていた。

「多くの選手はモチベーションが下がっていく。だが、彼は違った。ディオンは復帰しようと必死に努力したんだ。それは間違いなく彼が良い選手であることを示している。だからこそ、われわれも競い合うことが大好きな彼にはフィールドに戻って勝負してもらいたいと思った。全ての面で彼には目を見張るものがある」

マイアミ・ドルフィンズの新人選手として2013年の16試合に出場したジョーダンはNFLの規定する禁止薬物の使用で2014年シーズンは開幕4試合の出場停止処分を受けた。その後、同年9月にもまた2試合の出場停止処分を受けたジョーダンは2015年のフルシーズンを3度目の違反で棒に振っている。そして今年3月になって最終的にドルフィンズをリリースされたジョーダンは翌4月にシーホークスと契約を結んだ。

キャロルHCは「ディオンはとんでもない努力をして這い上がろうとした。数週間前に戻ってきてからというもの、彼の動きを見るのが楽しみである。ディオンの動きはまだ鈍いがいずれ元に戻るだろう。最初にここで彼がプレーする時は2年間で初めて出るプレシーズンのようなものだ。それでも、彼の身体はできあがってきている。ディオンは体格も良く、屈強でスピードのある選手だ。そして、誰よりもプレーしたがっている」と語った。

約3年ぶりに戦列復帰を果たすジョーダンがシーホークスに何をもたらしてくれるのか、今週のサーズデーナイトゲームには注目すべきだろう。

【S】