ダラス・カウボーイズにはオールプロのレフトタックル（LT）不在の日々がまだ続きそうだ。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のジェーン・スレイターはLTタイロン・スミスが今週末の試合も欠場し、その代役としてバイロン・ベルが先発出場する予定だと報じた。

シーズン第10週のアトランタ・ファルコンズ戦で股関節（こかんせつ）と腰を痛めたスミスは現地16日（木）の練習を欠席し、その前日の練習にも姿を見せていなかったとチーム公式サイトのデビッド・ヘルマンが伝えている。

クオーターバック（QB）のブラインドサイドを守るタフマンの不在が続き、カウボーイズのオフェンシブラインには明らかな狂いが生じている。QBダック・プレスコットは先週だけでも8度のサックを浴び、エイドリアン・クレイボーン1人に対して6サックを許した。スミスの代役を務めたのはチャズ・グリーンとベルだった。ファルコンズ戦のプレスコットは全体の36.8％で相手からのプレッシャーを受け、キャリアハイとなる10ヒットを浴びた。

スミスがブラインドサイドを守った時、2シーズンを通してプレスコットに対するサック数は1試合平均で1.6だが、スミス不在時（4試合）は1試合に平均2.5サックとなっている。

今週末のフィラデルフィア・イーグルス戦までにスミスが復帰するだろうと高をくくっていたカウボーイズ。スミスが今週末の試合に間に合わないことが発覚した同チームが、リーグ最強との呼び声高い守備陣を誇るイーグルス相手に苦戦を強いられるのは間違いないだろう。

ほかには膝を痛めていたワイドレシーバー（WR）デズ・ブライアントが復帰したものの、セーフティ（S）ジェフ・ヒースは脳震とうで練習を欠席した模様だ。