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ブロンコスがついに決断、OCマッコイを解任

2017年11月21日(火) 09:17

デンバー・ブロンコスのマイク・マッコイ【AP Photo/David Zalubowski】

チーム6連敗の責任を負わされたのは攻撃コーディネーター(OC)マイク・マッコイだった。

現地20日(月)、デンバー・ブロンコスがOCを解任したと最初に伝えたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートだった。チームは後にこの動向を認めている。

元オークランド・レイダースOCのビル・マスグレイブ(以前はブロンコスのQBコーチ)がマッコイのポジションを引き継ぐ予定だ。今週末にブロンコスが対戦するのはそのレイダースでもある。

ヘッドコーチ(HC)のバンス・ジョセフは声明文の中で次のように語った。

「慎重に検討した結果、残りのシーズンを戦い抜くにあたってビル・マスグレイブの名前が挙がった。マイク・マッコイと袂(たもと)を分かつのは非常に心苦しい決断でもあった。クリント・キュービアックがクオーターバックコーチとしての役目を引き継ぎ、これからはビルが全てのプレーコールを行う予定だ。ビルは経験豊富なコーディネーターで、このリーグでもプレーコールの経験がある。彼ならわれわれの攻撃陣を立て直してくれると強く信じている。私にはチームにとってベストなことをする責任があった。容易な決断ではなかったが、何かを変える必要があった。シーズンも終盤に差し掛かろうとする中、われわれは攻撃面でより効率的に動かねばならない」

今回の決断が下されたのはブロンコスが6連敗を喫した翌日のことだった。この連敗記録は1993年から1994年にかけて以降で、チームとして最長のものとなっている。

先週末、ブロンコス攻撃陣はシンシナティ・ベンガルズ相手に苦戦し、最後は20対17で敗れた。これによりチームは8試合中7試合で得点が20点を下回ることとなった。

ラポポートは19日、チーム内部でマッコイのプレーブックが複雑すぎるとの不満が噴出したようだと報じていたが、どうやら、プレーの簡易化だけではOC職をキープすることは難しかったようだ。

今シーズン、ジェネラルマネジャー(GM)のジョン・エルウェイにとってはチーム大改革の1手目がOCの解任だったのだろう。先週、エルウェイGMはチームを“軟弱”だと表現し、今やもうOCを切り捨てている。同GMにとっては新たなクオーターバック(QB)を獲得することや穴だらけのオフェンシブライン(OL)を修復するより、コーチを入れ替えることの方が容易な仕事だったのだ。

今後、ブロック・オズワイラーが先発QBを務め、貧弱なブロッカーたちを多数抱えた攻撃陣がマスグレイブに一任されることになる。QBに関してはパクストン・リンチの復活が目前となっているものの、今シーズンはまだ1スナップもこなしていない同選手がどこまでプレー可能かは未知数となっている。

エルウェイGMが満足するチームになるまでには相当な歳月を要しそうだ。少なくともチームは今季、クライマックスに向けてさらなる泥沼へ足を踏み入れる可能性もある。

【S】