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先発QBを再びテイラーに戻すビルズ

2017年11月23日(木) 09:35

バッファロー・ビルズのネイサン・ピーターマン【AP Photo/Nick Wass】

ネイサン・ピーターマンはバッファロー・ビルズの先発クオーターバック(QB)の座を維持できなかった。

ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは現地22日(水)、タイロッド・テイラーが今週末のカンザスシティ・チーフス戦に先発することを明言した。

マクダーモットHCは記者に対して「これがチームにとって正しい判断。他の皆と同じようにタイロッドはチーフス戦に集中している。彼はプロフェッショナルだ。今週末はタイロッドが先発となる。いつもと同じように準備をし、フィールドではチームを引っ張ってくれると信じている。いつだってチームについて考えている。自分のいるチームをね」と語った。

このQB交代に不思議はない。ロサンゼルス・チャージャーズ戦に先発したピーターマンは前半だけで5回のインターセプトを喫し、54対24で大敗した試合の戦犯とも言えた。新人QBに代わり、この試合の後半から途中出場したテイラーは2回のドライブでタッチダウンに導き、自身の実力を周囲に証明して見せた。

プレーオフ進出の希望が薄れ始め、チームは何かしらの変化を求めてテイラーを先発から降ろした。だが、それまでのテイラーはボールを死守し、プレーを継続させるために自分の足を使って時間を稼ぐなど、チームへの貢献度は高かったと言える。ピーターマンはチャージャーズ戦の前半だけで5回のインターセプトを記録してしまい、テイラーが今季これまでに喫した合計3回のインターセプト数を1試合で超えている。

マクダーモットHCや他のコーチ陣らと良好な関係性を維持しようと努めたと明かすテイラーは「興味深い7日間だった。でも、これがナショナル・フットボール・リーグ。このチームはまだまだプレーメイクすることができる」とコメントした。

3連敗で5勝5敗となったビルズだが、プレーオフ進出への夢が完全に消え去ったわけではない。今週末には現在6勝4敗のチーフスとベストな布陣で勝負するビルズは今後、ニューイングランド・ペイトリオッツといった強敵との対決も控えている。新人ピーターマンには荷が重過ぎたはずだ。

マクダーモットHCとフロントがタイラーを長期的視野で見ていないことは明白となったものの、チーム内部に対してはその説明責任があるはずだ。先週末のプレーを見てもなお、未来のQBをピーターマンに任せたいと思う者はいるのだろうか。

結局、先発の座は再びテイラーに戻った。今季1番の奇妙なQB交代であったと言えよう。

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