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FAのCBリービスがチーフスと2年契約を締結

2017年11月23日(木) 10:43

ニューヨーク・ジェッツのダレル・リービス【AP Photo/Bill Kostroun】

現地22日(水)、カンザスシティ・チーフスがフリーエージェント(FA)のコーナーバック(CB)ダレル・リービスとの契約締結を発表した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話として伝えたところによると、リービスは2年契約に調印し、今季はリーグが定める最低年俸にインセンティブが加えられるとのこと。また、2018年は1,000万ドル(約11億円)のタグ付けがなされ、新シーズンの契約が保証されているという。

チーフスのジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチはチームが発行した声明の中で「ダレルはこのリーグでその実力を証明している。セカンダリー陣に彼を加えることができたのは非常に嬉しい。ダレルは殿堂入りも期待されているキャリアの持ち主であり、彼のリーダーシップや豊富な経験はわれわれ守備陣にとって欠かせないものとなる」と語っている。

また、ヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードは記者に対して「ダレルがロースターに加わることに興奮している。経験も豊かであり、ボブ・サットン(守備コーディネーター/DC)の守備戦略に関しても知識がある。常にチームの事を優先するダレルがチーフスに貢献してくれるのは間違いない」と述べている。

チーフスによるリービス獲得は寝耳に水の動きだった。昨季にプレーしたニューヨーク・ジェッツを3月にリリースされた後、多くの関心を集められなかったリービスはジェッツが支払いを保証する600万ドル(約6億6,000万円)を頼りにひたすらオファーを待ち続けていたのだ。

NFLネットワークのトム・ペリセロは最終的にチーフスの支払う金額がジェッツの保証金を超えることはないだろうと伝えている。

リービスは10シーズンを通してジェッツ、タンパベイ・バッカニアーズ、ニューイングランド・ペイトリオッツに在籍して合計140試合に先発出場してきた。通算で29インターセプト、6ファンブルフォースド、3ピックシックスを記録し、7度もプロボウルに選抜されている。また、ペイトリオッツのメンバーとしてスーパーボウルのリングも1つ獲得している。

現在6勝4敗のチーフスがシーズン13週にジェッツとの対戦を控えていることは注目しておくべきだろう。リービスは2007年ドラフトで自身を指名した古巣と相対することになる。昨シーズンは低調だったリービスもサットンDC率いるチーフス守備陣での再起を誓っている。

22日、チームの公式サイトに対してリービスは「ボブ・サットンの存在が自分の成功に大きく貢献してきた。ここに来たかった理由は彼がいたからでもある」と明かした。

パスディフェンスのカテゴリーにおいてはリーグ28位に沈むチーフスはリービスの加入で守備陣の強化が可能となるだろう。マーカス・ピータースの対となるコーナーバック(CB)フィリップ・ゲインズやスティーブン・ネルソンのパフォーマンスは好転せず、セーフティ(S)陣はプロボウラーのSエリック・ベリーの不在を嘆いている状況だった。

リードHCとサットンDCはリービスがチームの守備陣に勢いをもたらすことを期待している。リービスが以前のような活躍をできるかどうかは定かでないが、リーグの中でも彼ほど見ている側をわくわくさせてくれる守備選手は多くない。リービスには今、ほれぼれとするキャリアの続行を促すチャンスが到来している。

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