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QBアレックスが主軸とチーフスHCリード

2017年11月28日(火) 09:46


カンザスシティ・チーフスのアレックス・スミス【AP Photo/Ed Zurga】

カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードにとってチームのクオーターバック(QB)には議論の余地がないようだ。

シーズン第12週のバッファロー・ビルズ戦を落とした翌日、QBアレックス・スミスをベンチに下げて新人パトリック・ホームズを起用するというアイデアを否定したリードHCは再びスミスに対する絶対的信頼を強調した。

リードHCは現地27日(月)、「アレックスが主軸だ」と語った。

3連敗を喫し、ファンからスミスの交代を要望する声が大きくなってもなお、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の首位に立っているチーフスのベテランHCがスミスの先発起用を継続しても驚きではない。11試合を通し、スミスはパス成功率68.8%(リーグ2位)、アテンプト平均獲得ヤードは7.8ヤード(リーグ7位)、パスレーティングは104.5(リーグ2位)、そして、タッチダウン/インターセプトの比率を19/4としている。

周囲が不安感を募らせるのは、スミスが序盤に見せた大活躍を知っていることが原因だろう。ここ数週間はランが機能を停止し、相手ディフェンス陣によってショートパスのみの攻撃パターンを強いられ、チーフスはボール運びに大苦戦している。

開幕からの5週間はリーグナンバーワンの1試合平均得点(32.8点)を計上していたリードHCの攻撃陣も、ここ6週間では1試合平均で18点、312.3ヤード、76.3ランヤード、タッチダウン8回、ターンオーバー7回と当初の勢いを失いかけている。

『ESPN』を通じてリードHCは「全ポジションの選手に責任はある。私にもだ。正しい方向に進めていない」と語り、続けて「1人の問題ではないし、このことを理解する必要がある。1人だけの責任ではないんだ。フットボールのチームとしてメンバー全員が一丸となって戦わねばならない。わがチームの場合、現在は攻撃主体のチームだ。彼らの奮起を期待したい」と心中を明かした。

プレーオフ進出が可能な位置につけているリードHCが早まってQBを交代することはないだろう。チームは第13週にニューヨーク・ジェッツ戦を迎えた後、オークランド・レイダース、ロサンゼルス・チャージャーズ、マイアミ・ドルフィンズとの対戦を控えている。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)と比較すると戦力の希薄さが目立つAFCにおいてチーフスがプレーオフに進出する可能性はまだ十分にあるはずだ。

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