ジャイアンツQBマニング時代の終了か、次戦はスミスが先発へ
2017年11月29日(水) 09:352004年以降、ニューヨーク・ジャイアンツが初めてイーライ・マニング以外のクオーターバック(QB)を先発起用する。
ジャイアンツは現地28日(火)、今週末に開催されるオークランド・レイダース戦にジーノ・スミスを先発起用するプランを明かした。ヘッドコーチ(HC)のベン・マカドゥーはまた、シーズン13週ではなくとも、シーズン終了までには新人QBのデイビス・ウェッブを起用する予定だとも話している。
マカドゥーはチーム公式サイトを通じて「今週はジーノが先発する。残り5試合はジーノの動きを見てみたい。また、デイビスにもチャンスを与えてみるつもりだ」と発言。
このQB交代によってレギュラーシーズンに210試合連続で出場してきたマニングの記録はストップすることになる。これは297試合の連続出場記録を持つブレット・ファーブに次ぐ史上2番目の大記録だった。
2勝9敗と苦境に立つジャイアンツがバックアップQBたちの実力を試そうとする中、マニングは次のように述べた。
「マカドゥーコーチはジーノとデイビスにもチャンスを与える一方で、自分には継続して先発を任せることも可能だと言ってくれた。自分としては他の選手を起用する予定なら最初から使ってやってほしいと思う。連続出場を続けるためだけ、また、途中交代を知りながら試合に出るのではあまり意味がない。それに、そうなれば連続出場の記録にも傷をつけてしまう。いつも言っていることだが、自分が必要とされるならば準備するつもりだ。今はジーノやデイビスが最大限の力を発揮できるようサポートしたい」
ジャイアンツは『Twitter(ツイッター)』にこのような投稿をしている。
Geno Smith: Eli Manning has done a bunch of things for this organization. That can never be forgotten.
— New York Giants (@Giants) 2017年11月28日
「ジーノ・スミス:イーライ・マニングはこのチームに大きく貢献してきた。それは決して忘れられることではない」
最大の疑問となるのはジャイアンツを2度スーパーボウルへと導いたマニングが今後、同チームを去るかどうかというところだが、今季終了後にジャイアンツがHCやコーチ陣を総入れ替えするとうわさされる中、マニングに関する答えがオフシーズンまでに出ることはないだろう。
マカドゥーHCは28日、「この決定はニューヨークにおけるマニングの終了を告げるものではない」とも述べている。今週末のマニングはスミスのバックアップとしてアクティブ登録される予定だ。
マカドゥーHCはさらに、「この決断は私の将来とは一切関係のないこと。このチームが前進するためのベストな選択だ」と語った。
一方のスミスは今週末、ニューヨーク・ジェッツに在籍していた2016年シーズン第7週以来の先発出場となる。ジャイアンツにとってはいまだにスナップを受けていないウェッブについてもその実力を評価したいところだろうが、今後、ジャイアンツが本腰を入れてQB改革に乗り出すのであれば、2017年のドラフト3巡目指名選手であるウェッブがジャイアンツのQB問題を解決してくれるというアイデアは早々に捨て去るべきだろう。
最後に、ジェネラルマネジャー(GM)ジェリー・リースは次のように語った。
「全ては2勝9敗という結果を受けての判断だ。チームが前進するためにはベストな選択だった。今後は全てのポジションの見直しも必要。イーライには今朝、チームの看板クオーターバックとしてこれ以上ないまでに頑張ってくれたと労いの言葉を伝えた。未来がどうなるのかは誰にもわからないが、現時点ではこれがチームにとってベストな選択だと思っている」
【S】