現地10日（日）に開催されたシアトル・シーホークス対ジャクソンビル・ジャガーズの一戦ではペナルティが乱発していたものの、一番大きな騒ぎとなったのはジャガーズが30対24での勝利をほぼ確定させた後だった。

ジャガーズの選手たちが勝利の決めポーズを取ろうとした際、怒りにかられたシーホークスのディフェンシブエンド（DE）であるマイケル・ベネットとシェルドン・リチャードソンが乱闘騒ぎを引き起こした。この件でベネットとリチャードソン、ジャガーズ側からはランニングバック（RB）レナード・フォーネットに不必要なラフプレーによるペナルティが科され、リチャードソンには退場処分も言い渡されている。

その直後のプレーではシーホークスのDEクイントン・ジェファーソンにペナルティが科され、退場処分となった。ジェファーソンはロッカールームへ引き上げる際にもジャガーズファンとの間でひと悶着を起こしたが、これはスタンドから放り込まれた物体が危うくジェファーソンに当たりそうになったことが原因だった。この後、ジェファーソンはシーホークスのスタッフやセキュリティになだめられてロッカールームに戻っている。

NFLのスポークスマンであるジョー・ロックハートは11日、リーグがこのジェファーソンの一件を捜査することを明らかにした。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートによると、リーグはこの件に関連した選手らに対して出場停止処分ではない形で制裁を加えるようだ。

試合後のジェファーソンは大騒ぎとなったファンに対するリアクションを次のように説明した。

「俺はただ歩いていただけだ。誰にも話しかけていない。ただ、フィールドから去ろうとしていただけだ。でも、誰かが俺にビールをかけてきやがった。そして他の別の奴も何か飲み物をかけてきたんだ。そしたらもう、カチンときたね。君だったらどうした？」

11日に発行した声明の中でジャガーズはチームが今回の一件をNFLのセキュリティチーム、ジャクソンビル警察署、エバーバンク・スタジアム経営陣、セキュリティ会社らと共に捜査することを明らかにした。チームは選手に向かって物を投げ込んだ人物を特定しようと試みている。チームによれば、捜査によって特定された人物には2度とジャガーズ戦を観戦できないような措置を講じる予定だとのこと。

現在8勝5敗のシーホークスは次週、NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）西地区ライバルであるロサンゼルス・ラムズ（9勝4敗）との対戦を控えている。コーナーバック（CB）リチャード・シャーマン、セーフティ（S）カム・チャンセラーがすでに今季絶望の負傷で戦線離脱しており、ジャガーズ戦ではラインバッカー（LB）ボビー・ワグナーがハムストリングを負傷したシーホークス。守備陣の要がどんどんと抜けていく中、残された数少ない駒に出場停止処分が下されるのだけは何としても避けたいところだ。

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