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ペイトリオッツが元ブラウンズのWRブリットと2年契約

2017年12月13日(水) 10:46

クリーブランド・ブラウンズのケニー・ブリット【AP Photo/Jason Behnken】

一週間前まではリーグ最弱チームの中に埋もれていたワイドレシーバー(WR)ケニー・ブリットがリーグ最強のチームへ移籍することとなった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地12日(火)、クリーブランド・ブラウンズの新ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ドーシーによってリリースされてから4日が経過したブリットが、ニューイングランド・ペイトリオッツと2年契約を締結したとのニュースを報じた。

ラポポートによると、当初からブリットの移籍先として“最も可能性の高いチーム”にペイトリオッツの名前が挙がっていたようだ。

ブリットはオフシーズンにブラウンズと保証額1,050万ドル(約12億円)付きの贅沢な3,250万ドル(約37億円)契約を結んだ。しかしながら、パスキャッチに苦戦したブリットは期待に沿うパフォーマンスを見せられずにチームを追い出されている。

今季のブリットはこれまでにレシーブ18回で233ヤード、2タッチダウンのみを記録。単純に計算すれば、1回のレシーブにつき約58万ドル(約6,600万円)となっている。

ブラウンズ時代のブリットはまた、チームの門限を破ったためにヒューストン・テキサンズ戦を前に自宅へと強制送還され、ロンドンで開催されたミネソタ・バイキングス戦ではベンチに置かれた。チームは若手選手が主体となってきたロッカールーム内で模範となるベテラン選手を欲していたが、ブリットがその役目を果たすことはなかった。最後の最後までチームの頭痛の種となっていたのがこのブリットだ。

ペイトリオッツならばブリットにリーダー的役割を求めることはない。チームはただ単純にクオーターバック(QB)トム・ブレイディの第4、第5のターゲットとなる選手を探していたのだ。ブランディン・クックス、ダニー・アメンドーラ、クリス・ホーガンらがブリットよりも優先的にターゲットとされるのは確実だが、ブリットの状態が良い場合はフィリップ・ドーセットよりもブレイディにとっては使い勝手のよい選手になるかもしれない。

才能あるベテラン選手の再生に長け、さび付いた選手であっても再び輝きを持たせることを得意とするペイトリオッツ。ロサンゼルス・ラムズ時代のブリットは1,000ヤード超えを記録したものの、ブラウンズでその才能の芽はしおれた。ブリットがニューイングランドの地で再びその実力を発揮することがあれば、ペイトリオッツがまたもや魔法をかけるかもしれない。

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