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ペイトリオッツとの再戦に燃えるスティーラーズRBベル

2017年12月15日(金) 10:55

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Keith Srakocic】

ピッツバーグ・スティーラーズが前回ニューイングランド・ペイトリオッツと対戦したのは昨季のポストシーズンに開催されたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップだった。スティーラーズのランニングバック(RB)リビオン・ベルはペイトリオッツの本拠地ジレット・スタジアムで行われた一戦で11スナップしかプレーしておらず、チームは36対17と大差で敗れている。

股関節の負傷をおして強行出場したものの、6キャリーを記録した試合中にケガを悪化させて途中離脱したベルにとって、今季のシーズン第15週は待望のリベンジマッチとなる。

現地13日(水)、ベルは『ESPN.com』に「あの時はスーパーボウル出場のチャンスを逃してしまった気がした。今シーズンが始まる時にスケジュールを確認したんだ。その時、もしケガさえしなければまたパッツ(ペイトリオッツの略称)と試合ができるんだと認識した。状態は悪くない。チャンス到来だ」と語った。

昨季のポストシーズン、チームの戦いをサイドラインから見守ったベルは一言、“ひどい気分だ”と漏らした。ベルはスーパーボウル期間中、『NFL Network(NFLネットワーク)』に対して自身が健康な状態であればペイトリオッツを倒すことも可能だったと豪語している。

スティーラーズ本拠のハインツ・フィールドで開催され、勝てばAFCの第1シードを手中に収める大事な一戦となるこの試合でベルは昨年に披露できなかったパフォーマンスを見せようと誓っている。

ベルは「これは誰もが見たい試合だ。AFCの1位と2位の直接対決だからね。シーズンが開幕する前からカレンダーに丸を書いたりして楽しみにしていた人もいるだろう。俺もこの試合を楽しみたい。ペイトリオッツを倒さないことにはスーパーボウルに出場できないね」と語った。

スティーラーズを機体に例えるならば、飛翔するためのプロペラ部分がワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンでエンジン部分がベルであろう。彼のキャリーが大量のヤードを獲得し、ドライブを長時間継続させる。ベルが記録しているキャリー数283回とランで1,105ヤード、1,684ヤードのスクリメージヤードは現在リーグトップとなっており、タッチ数に至っては358回をマークし、2位に71回差をつけて断トツだ。現在、ベルは5試合連続で100ヤード以上のスクリメージヤードを記録している。

昨季のペイトリオッツ戦ではケガのためにわずか20ヤードにとどまったベルだが、ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック要する鉄壁の守備陣を相手に出場した試合で彼は平均144スクリメージヤード、1キャリー平均4.25ヤードと目覚ましいパフォーマンスを発揮している。

今週末のペイトリオッツ戦に向け、最後にベルはこのようなコメントを残した。

「誰が一番調子良いかって話になると思う。ペイトリオッツなら誰でもプレーメイクできるのはわかっているし、こっちも皆がプレーメイクできる。誰がいつ、プレーメイクするか次第になる。チャンスがあればいつだって俺がプレーメイクするつもりだとは言っておこう」

【S】