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パンサーズオーナーのリチャードソン、日常管理から退く

2017年12月19日(火) 09:29

カロライナ・パンサーズのヘルメット【Scott Boehm via AP】

現地18日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタはカロライナ・パンサーズのオーナーであるジェリー・リチャードソンがチームの売却に注力するため、即時、日常の運営業務から退いたと報じた。

パンサーズは、今後は20年に渡ってチームに勤めるティナ・ベッカーがチーム運営の指揮を執り、組織全体を統括すると発表した。この動きによってベッカーはNFL全32チームの中でも最高位の役職に就く女性職員の1人となる。

ベッカーはチームが発行した声明の中で次のように語っている。

「パンサーズで働いてきた19年間を通してもあまり例のない忙しい数日を過ごしています。しかしながら、このチームにいる職員たちが示してくれた解決策や献身のおかげで助けられています。私たちのチームはフィールド上でハイレベルなパフォーマンスを披露し続けており、常にスーパーボウル進出が可能であるとも信じています。今、私が集中して取り組むことは、ここ最近持ち上がっているチーム内での問題に対処しながらも、フィールド上でのパフォーマンス同様に運営側もそれに劣らないようなレベルでのパフォーマンスを見せていくことです」

過去20年を通し、ベッカーはパンサーズでさまざまな重要な役職に就いてきた。彼女はチームビジネスから管理部門、リーグにまつわる業務まで幅広い分野での経験値が豊富だ。ベッカーはこれまでに運営部門、チケット部門、スポンサー部門、スタジアム運営部門、エンターテインメントとファンサービス部門に携わる仕事に従事してきた。パンサーズのフロント入りする前の2012年から2014年にかけてはエンターテインメント部門で部長を務めていた。

ベッカーの新たな役職についてパンサーズのヘッドコーチ(HC)ロン・リベラはNFLネットワークのティファニー・ブラックモンに対し、「良い動きじゃないかと思う。彼女は元からチーム運営に携わってきた人。しっかりとした人物だし、彼女ならチーム運営の内側をよく知っているはずだ」と述べた。

カロライナの土地にNFLチームを誕生させたカロライナ・パンサーズのオーナー、リチャードソンが今季終了後にチームを売却する予定でいることは現地17日に判明した。この動きが公表されたのはリチャードソンオーナーが業務中の女性社員に対して不適切な発言をしたとの疑惑に対し、パンサーズが開始した調査をNFLが引き継いだ2日後の出来事である。

17日、チーム公式サイト上にはリチャードソンオーナーによる次のような声明文が掲載されていた。

「このタイミングでオーナーシップを譲渡するのが適切だと考えている。それゆえ、今季終了後にはカロライナ・パンサーズを売却するつもりだ。売却に関しては今季最後の試合が終わるまではプロセスを進めず、問い合わせに応じることもない。フィールドの内外を問わず、この組織に関わる全員がスーパーボウル制覇というたった1つのミッション達成を目指して協力してくれることを祈っている」

1959年から1960年までの2年間、ボルティモア・コルツでプレーした経験を持つ現在81歳のリチャードソンオーナーは1993年にチームの所有者となった。当時、元プロ選手がオーナーになったのはジョージ・ハラスに次いで史上2人目のことだった。

チームの身売りについてリベラHCは記者に対し、「正直、少しの驚きとためらいはあった」と打ち明けている。

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