オブライエンHCの残留を望むテキサンズQBワトソン
2017年12月21日(木) 11:17ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンはチーム残留を希望しており、同チームのクオーターバック(QB)もまた、オブライエンHCの下でのプレー継続を希望しているようだ。
テキサンズの若手スターQBであるデショーン・ワトソンは現地19日(火)、『Houston Chronicle(ヒューストン・クロニクル)』に対して「コーチのOB(オブライエンの愛称)の下でプレーするのは楽しい。厳しいけどやりがいがあるんだ。コーチは選手に成功してほしいと思っている。OBがチームに残留してくれればうれしいし、キャリアを通してOBの下で過ごしたい」と明かした。
ワトソンはまた、今季絶望の原因となったACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)損傷からのリハビリが順調に進んでいることにも言及した。このケガがワトソンの新人賞受賞の可能性を奪い、テキサンズのプレーオフ進出をも困難にしたのは言うまでもない。
『ProFootballTalk(プロフットボール・トーク)』によれば、ワトソンはテレビ番組『Fox26』の中で「ACLからの復帰にタイムラインはない。人によって復帰まで5カ月から8カ月と違うみたいだからね。もう大丈夫だと思う時にならないとわからないけど、来シーズンまでには確実に復活している」と語ったという。
アクシデントが起こる前までのワトソンは新人ながらも1,699パスヤード、19タッチダウン、インターセプト8回という記録で、4試合連続で3回以上のタッチダウンに成功するという偉業の最中でもあった。ワトソンが戦線離脱して以降、トム・サベージとT.J.イエーツが司令塔となったチームは7試合中6試合で黒星がついている。
辞任にせよ解任にせよ、契約最終年を迎えるオブライエンHCがチームを去る問題についてはオブライエン側とジェネラルマネジャー(GM)との間で意見が食い違っているとのうわさが広がり、過熱している。しかし、本当にオブライエンHCはこのタイミングでチームを離れるのだろうか。ワトソンはもちろんのこと、故障していたオールプロのディフェンシブエンド(DE)J.Jワットやラインバッカー(LB)ホイットニー・マーシラス、ディープスレットのワイドレシーバー(WR)ウィル・フラーらが来季までには復活する。来季のテキサンズは間違いなくAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区の優勝候補となるだろう。
このような中でテキサンズの将来を背負うQBワトソンからのラブコールはオブライエンHCのチーム離脱を回避の一助となるかもしれない。
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