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ベアーズがGMペースと2021年までの契約延長

2018年01月02日(火) 13:31

シカゴ・ベアーズ【AP Photo/Paul Sancya】

シカゴ・ベアーズは新たなヘッドコーチ(HC)を探しているものの、ジェネラルマネジャー(GM)には長期政権を約束している。

ベアーズの球団社長兼CEOを務めるテッド・フィリップスは現地1日、ライアン・ペースGMとの契約を2021年にまで延長したと発表した。ペースGMは2015年からヘッドコーチ(HC)ジョン・フォックス(1日に解雇)と共にベアーズを指揮してきた。

フィリップス社長は1日、「3年前にライアンを雇った時、彼はわれわれに長期での成功を収めるためのチーム再建は容易なことではないと言った。しかし、彼が言うドラフト戦略を軸にした強固な基礎作りが大切であるという理念にはわれわれも共感できた。今もなお、その考えのままでいる。だからこそ、過去3シーズンの勝敗には目をつむり、われわれはまだ当初のプランの遂行を期待しているのだ」と語った。

16シーズンもの間、フロントオフィスに携わってきたベテランのペースGMによるチーム改革は主にドラフトを通じ、ゆっくりとその成果を挙げてきている。2017年ドラフトでトレードアップにより全体2位で指名したクオーターバック(QB)のミッチェル・トゥルビスキーは好不調の波が激しいデビューイヤーを過ごしたものの、来季以降に希望の光が見えたシーズンでもあった。

2015年以降で14勝34敗を記録しているペースGMは次のように語った。

「もっと良い結果を出したい。しかし、今日までを通してチームがどこに向かっているのかが分かっている。今後は明るい見通しのはずだ。昨年の今頃、このチームは多くの重大な問題を抱えていた。一番の問題はわれわれのクオーターバックをどうするかといった問題だったが、われわれは積極的なアプローチを採ってその問題に対処した。わがチームの目指す方向性が間違っていないことを嬉しく思っている。若きクオーターバックがその芽を開花させられるかどうかはわれわれの手腕によるだろう」

ペースはこれまでにドラフトでエディ・ゴールドマン、エイドリアン・エイモス、アダム・シャヒーン、ジョーダン・ハワード、タリク・コーエン、レナード・フロイド、そしてトゥルビスキーといったダイヤの原石を発掘してきたが、ワイドレシーバー(WR)ケビン・ホワイトなど、キープレイヤーとなる選手の指名を外してもいる。

それでもやはり、契約を2021年にまで延長させたチームはペースGMのプランに絶対の信頼を置いているのだろう。あるいは、たとえ2人目のHC探しに奔走する中であっても周囲に対してはチームが“安定している”ことを示したいがための動きなのかもしれない。幾度となく見てきたことだが、NFLにおいては1年の中であらゆることが変化する。それでも、岐路に立つベアーズは心中するかのようにペースGMが当初に描いたプランを信じ抜くつもりなのだ。

【S】