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QBニュートンのランは常に選択肢に入れるとパンサーズOCターナー

2018年01月24日(水) 11:44

カロライナ・パンサーズのキャム・ニュートンとニューオーリンズ・セインツのジョナサン・フリーニー【AP Photo/Butch Dill】

新攻撃コーディネーター(OC)ノーブ・ターナーにプレーコールの役割を引き渡したカロライナ・パンサーズは今後、クオーターバック(QB)キャム・ニュートンをどのように起用していくのだろうか。

パンサーズのスターQBは今季、サードダウンでのパス成功率でリーグ最低ランクに位置した一方、キャリアハイとなる754ヤードを自らの足で稼いだ。QBによるモンスター級のランヤードはオフシーズンにパンサーズが語っていた“ニュートンをプロテクトする”という理想とはかけ離れたものだ。

来季、ターナーOCはどのような攻撃戦略を組み立てるのか。

ターナーOCは現地24日(水)、ニュートンを“すばらしい”ランナーであると称賛し、ニュートンによる“計算されたラン”は相手への脅威となっていると語った。

ターナーOCはチームの公式サイトを通じ、「ニュートンのランによって相手の守備陣は非常に悩まされている。ゲームの一部として、常に選択肢には入れておくべきだ。彼のランは相手のプレッシャーになっているからね。誰を起用しているかやプレー状況、展開によって、われわれの戦略の一部として常に選択肢にあるべきだ」とコメントしている。

パス能力に関しては絶対的なターゲットとなるチームメイトを欠いたことで調子を上げられなかったニュートン。今季はとりわけ、ワイドレシーバー(WR)のケルビン・ベンジャミンがトレードされた後、ニュートンにはパスターゲットが明らかに不足していたように見えた。

ターナーは次のようにも語っている。

「キャムほどの選手を生かすには、周囲の選手のレベルも上げていかねばならない。キャムを主軸とした技術面での改善点があるはずだ。ルートランニングの詳細やルートのスタイルなど、キャムを助けるために有効な手法を突き詰め、彼がボールをより早く投げられるような戦術を重点的に取り組みたい。そうすることで、プロテクションがうまくいき、全員が機能するだろう」

「また、われわれは高いパスパーセンテージを誇るチームにもなれると思っている。当然ながら、サードダウンでの成功率を上げることが究極の目標であり、そうすることで長くボールをキープできる。しかし、まずは相手守備陣を散らばらせることが必要。高い能力で相手に脅威を与え、的を絞らせないことでフィールド全体を使うことが重要だ」

ターナーOCはこれまでにトロイ・エイクマン、バーニー・コーザー、トレント・グリーン、ジェフ・ホステトラー、ジェフ・ジョージ、ダグ・フルーティ、ドリュー・ブリーズ、ケリー・コリンズ、リッチ・ギャノン、アレックス・スミス、トレント・ディルファー、フィリップ・リバース、そして、テディ・ブリッジウォーターといったそうそうたるQBの育成に携わってきた。

上に挙げたいずれのQBともタイプを異にするニュートンは完全にオリジナルの選手だ。ニュートンのパス精度が向上しない場合でも、地上戦における圧倒的パフォーマンスはチームの攻撃パターンとして大きな武器となる。

ターナーOCは今、ニュートンの最大の武器であるランを生かすべく戦略を練っている。

【S】