スーパーボウルの白ユニフォームは相手チームの白旗?
2018年01月25日(木) 12:06
現地23日(火)、ニューイングランド・ペイトリオッツは第52回スーパーボウルでアウェー用の白いユニフォームを着用すると宣言した。一見して大した問題ではないように思えるこのニュースだが、過去をさかのぼって考えると、ペイトリオッツが“白”を選択したことによってプロフットボールの頂点を懸けた決戦の結末は目に見えてしまったと言っても過言ではなくなる。
ヘッドコーチ(HC)のビル・ベリチックとクオーターバック(QB)のトム・ブレイディがタッグを組んで以降、スーパーボウルで白のユニフォームを着たペイトリオッツは3戦負けなし。ホームチームのペイトリオッツは2月4日(日)にUSバンク・スタジアムで開催されるフィラデルフィア・イーグルスとの大一番に、本来アウェイチームが着用する白のユニフォームを身に着けて挑む。
なにも白いユニフォームの恩恵に預かっているのはペイトリオッツだけではない。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のダン・ハンザスは『Twitter(ツイッター)』にこう投稿している。
Always my favorite dumb-yet-instructive nug of Super Bowl season:
(h/t @NFLResearch) pic.twitter.com/OWb29mJuBS— Dan Hanzus (@DanHanzus) 2018年1月24日
「スーパーボウルシーズンに毎回話題となるこのジンクスがお気に入りだ」
白のユニフォームを着たペイトリオッツが最後にスーパーボウルでイーグルスと対戦したのは第39回のこと。ペイトリオッツというだけでも強力な相手であるのに、ほぼ負けなしというジンクスのあるアウェーユニフォームを着た彼らを相手に戦うイーグルスは今回も苦戦を強いられそうだ。
第49回スーパーボウルのシアトル・シーホークス戦と第51回スーパーボウルのアトランタ・ファルコンズ戦ではそれぞれの試合でミラクルが起こった。シーホークスは最後のプレーをマーショーン・リンチに任せていれば、白をまとったペイトリオッツから白星を奪うことができただろう。
もしもファルコンズ戦のジュリアン・エデルマンがホーム用の紺色と白のユニフォームを着ていたら、あの伝説的なキャッチは生まれていなかったかもしれない。
当然ながら、ベリチックHCとブレイディの両者がそろったペイトリオッツであればどんなユニフォームを着ていても勝利を収めるという考えもあるかもしれないが、ホーム用ユニフォームを着たペイトリオッツは以前、ニューヨーク・ジャイアンツのQBイーライ・マニングを前に敗北を喫した経験がある。ジャイアンツ戦を除けば、スーパーボウルに出場したペイトリオッツは2001年以降の5戦で勝利している。
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