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49ers、GMリンチがガロポロとの長期契約を示唆

2018年01月25日(木) 12:35

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロ【AP Photo/Tony Avelar】

サンフランシスコ・49ersにとって今オフシーズンの課題はクオーターバック(QB)のジミー・ガロポロをいかにして残留させるかに尽きるだろう。

もうじきフリーエージェント(FA)となるガロポロはニューイングランド・ペイトリオッツから49ersへとトレードで移籍し、チームをレギュラーシーズン終盤の5連勝に導いた類まれなる選手だ。

ガロポロに対してフランチャイズタグのオプションを保持する49ersだが、2年目のジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチはフランチャイズQBとして活躍するだろうガロポロとは長期での契約をも視野に入れていると明かした。

リンチは『NFL Network(NFLネットワーク)』のアレックス・フラナガンに対し、「そのポジションに適切な選手を見つけたなら、チームにとって本当に良いことだ。われわれは最適な選手を見つけたと信じている」と語り、「目下の課題はジミーとの契約についてだ。われわれは今、その課題について一生懸命取り組んでいる。じきに答えは出るだろう。彼もこのチームにいたいと思っているはずだし、われわれもまた、彼にはここにいてもらいたい。必ずそうなると思っている。あとはやるだけだ」と述べた。

リンチGMはガロポロを“すばらしい新戦力”、また、“ゲームチェンジャー”だと評し、チームから手放さない意向であることを明言している。

契約問題に関しては一筋縄ではいかないだろうが、リンチはガロポロが残留を望んでいるとも示唆していた。ヘッドコーチ(HC)に才腕を振るうカイル・シャナハンの存在があり、49ersが暗黒時代からの飛躍を遂げようとしている今、それも頷けることだ。

49ersではわずか5試合に出場したのみだが、その全てで好パフォーマンスを披露したガロポロの力がリンチGMによるチーム再建のスピードを加速させている。チームは来たるドラフト会議で強引にカレッジQBを指名するのでなく、ドラフト2巡目の指名権と引き換えに獲得したガロポロの周囲を固めることに尽力するだろう。

ガロポロの大スランプがない限り、リンチGMによる元トム・ブレイディのバックアップQB獲得は近年のリーグ史において最大級に成功を収めたトレードだったと言えそうだ。

今やエースQBとなったガロポロを49ersがどれほど厚く遇するのか、今後の動きが楽しみだ。

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