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「レッドスキンズはそのまま」とNFLコミッショナー

2018年01月31日(水) 11:44


ロジャー・グッデル【AP Photo/Julie Jacobson】

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは現地30日(火)、リーグがワシントン・レッドスキンズに対してチーム名を変更するよう圧力をかけることはないと宣言した。このコメントはメジャーリーグ球団のクリーブランド・インディアンスが2019年シーズンより“チーフ・ワフー” (先住民族の長)のロゴを廃止することに決定した流れを受けたものだ。

30日、グッデルコミッショナーは『ESPN』内の番組で「この問題は何十年にもわたって取り沙汰されてきた」と語り、「(レッドスキンズオーナーの)ダン・スナイダーがネイティブアメリカンのコミュニティに対する理解を深めようと努めているのは本当に興味深い事実だと思う。“Washington Post(ワシントン・ポスト)”の調査(2016年)だったと思うが、10人中9人のネイティブアメリカンの人々が今のロゴや“レッドスキンズ”というチーム名に不満を感じておらず、むしろ支持していることが分かった」とコメントした。

続けて同コミッショナーはこのようにも語った。

「ネイティブアメリカンへの侮辱的な意味合いを持つのかについて焦点を絞るべきだが、その調査によって彼らの反応がポジティブであることが判明した。レッドスキンズがこれまでに成し遂げてきたことは偉大だと感じるし、このチーム名を信じているダンが今後もその考え方を変えるとは思わない」

グッデルコミッショナーがレッドスキンズの名称を変更しようとしたことはなく、スナイダーオーナーもチームのマスコットを変更する意志はないと以前に明かしている。数十年前から存在する商標法によって“攻撃的”とみなされた商標が使用禁止になったことに関する裁判が昨年6月に行われ、米国最高裁判所による判決は“言論の自由の権利を侵害している”としてこの商標法の一部を取り消していた。

グッデルコミッショナーはNFLとレッドスキンズがチーム名に関してはファンの声に耳を傾け続けると公言する。

「この問題に際してはネイティブアメリカンの反応を重視すべきだが、前にも伝えたように、彼らの反応は圧倒的にポジティブだ。次に、ダンに対してはファンの声を聞き入れろと言う者がいるかもしれないが、それはもう彼もわれわれもすでに行っている。ファンからの不満はほぼ聞かないが、それでも、われわれはさまざまな意見があることを認識している。われわれもこの問題に対しては慎重になり、理解に努めていく。リーグの全チームが周囲に良い影響を与えるようなポジティブなファッションを提供することをここに約束する」

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