スーパーボウル後半戦をいかに戦うか、気合を入れ直すイーグルス
2018年02月02日(金) 10:59現地31日(水)、フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ(HC)ダグ・ペダーソンが選手らにスーパーボウルの雰囲気を感じさせようと新たな試みに打って出た。
ペダーソンHCは練習を前半と後半に分け、その間に今週末に経験することとなる通常よりも長い30分間のハーフタイムを設けた。
地方紙『Washington Post(ワシントン・ポスト)』の現地担当記者は休憩中のイーグルスの様子を「部屋の中はほぼ無音・・・故障中のクオーターバックのカーソン・ウェンツとハウィー・ローズマン球団副社長がキャッチボールをする音が断続的に聞こえてくるだけ」と伝えた。
しかしながら、翌1日、ペダーソンHCは休憩を終えた後半の練習では思いのほか中だるみしたと記者に語った。
「まず1つ目に、練習場に来てから数日が経過しているから、その新鮮さが薄れ始めているということ。私にとってはただ皆にリーダーシップを説いて回るだけのようだった。チームを1つにし、コーチを1つにし、そして、皆に喝を入れた。シーズンも終盤の終盤なのだから練習の仕方くらいは分かるはずだ。ただ、何が大切なのかをもう一度確認しようとした」
ペダーソンHCは続けて次のようにも語った。
「なぜ休憩を長く取ったのかは、明らかに、スーパーボウルに似せた練習をしたかったからだ。皆、そのことは理解している。選手やコーチにとって後半戦に向けてどのように準備をするのかを改めて確認できる良い機会になったのではないかと思う」
31日にはペダーソンHCがマーティンに対して「(ハーフタイムの)時間の長さがどれくらいなのかを頭に入れておくべきだ。通常であれば13分から14分で準備できるが、今度はその2倍もの時間がある。体が冷えることもあるだろう。だから、全員がその準備の仕方を考えてほしい。集中力を持続させる必要がある。それと同時に、燃料補給や体のケアも行わねばならない」と述べていたのが思い出される。
クオーターバック(QB)ニック・フォールズもペダーソンHCの考えに同調しているようで、30分という長いハーフタイムに関してメディアに“重要な時間”だと語っていた。
フォールズは後半の練習について「思ったほどスムーズにいかなかったけど、良い練習もできた」とし、大舞台を前に長いハームタイムを経験したことは「非常に大きな意味があった」とも述べていた。
ペダーソンHCはまた、チームについて「フィラデルフィアにいた先週は素晴らしい1週間だった」と明かしており、これには選手たちも多きく頷いていたようだ。
今シーズン、ロースターに対して非常にクリエイティブな手法を用いてきた2年目のペダーソンHCはコーチングキャリアを通して最も大きなゲームを経験しようとしている。ペダーソンHCにとって最終戦を目前に先シーズンのペイトリオッツがスーパーボウルの後半をどのように戦っていたのかを知ることや、喝を入れてチームの襟を正すことが正しい作業であることは間違いない。
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