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パッカーズQBロジャース、QBコーチの解任を疑問視

2018年02月02日(金) 13:52


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Don Wright】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが骨折した鎖骨は元の状態に戻りつつあるようだが、QBコーチ解任後のロジャースの心が以前の状態に戻ることはないかもしれない。

現地1日(木)、『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』に出演したロジャースは鎖骨の状態を「良い感じだ」と述べた直後、『ESPN』のラジオ番組“Golic and Wingo(ゴリック・アンド・ウィンゴ)”でアレックス・ヴァン・ペルトのチーム離脱に関して快く思っていないと口にした。

ロジャースは「クオーターバックコーチがチームを離れてしまった。興味深い動きであるとは思ったが・・・自分には何の相談もなかった。クオーターバックとクオーターバックコーチの間には強いつながりがある。興味深い決定だったのではと思う」と語っている。

レギュラーシーズンを7勝9敗で終えた直後にパッカーズはコーチ陣の入れ替えを敢行し、QBコーチのヴァン・ペルトを含め、攻撃コーディネーター(OC)エドガー・ベネット、守備コーディネーター(DC)ドム・ケイパーズ、そして、ディフェンシブライン(OL)コーチのマイク・ターグバックを解任した。

複数のコーチが一気にチームを去ったが、ロジャースの心を乱す一番の原因となったのはやはりヴァン・ペルトの離脱だろう。

2012年からパッカーズに籍を置いたヴァン・ペルト元QBコーチは当初、ランニングバック(RB)コーチとして従事した。ヴァン・ペルトがQBコーチに就任したのは2014年になってからのことで、それ以降、彼とロジャースは強固な関係性を築き上げてきた。ヴァン・ペルトが指導した4シーズンでロジャースはオールプロに1度、プロボウルには3度選出されている。今季も鎖骨の骨折さえなければ4度目のプロボウル出場は十分に有り得ただろう。

パッカーズはヴァン・ペルトに代えて過去2シーズンにニューヨーク・ジャイアンツのQBコーチを務めたフランク・シグネッティをチームのQBコーチとして招き入れた。

ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーはシーズン終了後、ヴァン・ペルトの解任について「彼は他でのチャンスを追い求めていた。契約上の問題に関しては私と彼とで互いに納得済みだ」と明かしている。

どのような経緯があっての解任か、本当のところは定かでない。しかしながら、ヴァン・ペルトがシンシナティ・ベンガルズのQBコーチに就任した今、ロジャースの心中が穏やかでないのは確かだ。

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