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「チームの行動規範は守ってもらう」とラムズHCマクベイ

2018年02月26日(月) 09:28

ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイ【AP Photo/Mark J. Terrill】

現地24日(土)、カンザスシティ市内で行われた式典でロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイが先日報じられた(CB)マーカス・ピータースのトレードに関する質問を受けた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは23日、ラムズがカンザスシティ・チーフスとのトレードに合意したと報じたものの、具体的内容についてはまだ明かされていないと伝えていた。リーグ新年度が開始する来月14日(水)まで正式に成立しないこともあり、このトレードに関してマクベイHCが多くを語ることはなかった。

オールプロCBのピータースに関して問われたマクベイHCは地元紙『Kansas City Star(カンザスシティ・スター)』に対して「まだリーグの新年度になっていない現時点では公にできない。だからこそ、無駄な発言には注意しなくてはならない。ただ、ここで少しだけ言える事実としては彼がすばらしい選手であるということ」と語った。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、2015年にNFL入りして以降でピータースよりも多くのインターセプト(19回)やパスディフェンス(55回)を記録している選手はいない。

2度プロボウラーとなったピータースの素行に少々手を焼いていたチーフスがリリースを望んでいたのは周知の事実であり、今回のトレードの件に球界が驚くことはさほどなかった。これまで築き上げてきたものに信念を抱くラムズにはそのリスクを背負う覚悟ができているようだ。

マクベイHCは次のように述べた。

「ここにいるのは大人たちだ。彼らは互いの存在を認め合うことから始め、良好な関係性を築き、それを育んでいく。もし選手に対して柔軟に物事を聞き入れろと言うのなら、われわれコーチ陣も同様であるべきだ。これこそがわれわれにオーナーシップや結果責任があることを示しているし、だからこそ選手たちはコーチ陣の伝えたいことをより感受してくれる」

「彼らなら今言ったことをちゃんと理解できるはずだし、われわれのスタンダードがどういったものか分かっている。また、彼らはそうするためには何を適切に行うべきかも分かっている」

同じく式典に参加していたディフェンシブタックル(DT)のアーロン・ドナルドはHCが気難しい選手の扱いには慣れているはずだと明かした。

マクベイHCについてドナルドは「ショーンは本当のコーチ。彼は選手が何か悪さをしたらすぐに問い詰めるんだ。あの笑顔にだまされちゃいけないね。怒るとかなり怖いよ」

仏と鬼の両面を持つマクベイHCの下でピータースがプレーにだけ集中できれば何よりだ。

【S】