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「必ず復活してプレーする」と誓うスティーラーズLBシェイジアー

2018年03月05日(月) 09:43

グリーンベイ・パッカーズのジャマール・ウィリアムスとピッツバーグ・スティーラーズのライアン・シェイジアー【AP Photo/Keith Srakocic】

現地4日(日)、ピッツバーグ・スティーラーズでスカウトを務めるマーク・ゴルサックはNFLスカウティングコンバインに参加したプロスペクト選手たちに対し、“シェイジアー二世”になる可能性があるのだと鼓舞した。この言葉に対し、才能ある若き選手たちの顔からは笑顔がこぼれた。

ゴルサックは「ライアン・シェイジアーについて1つ言えるのは、彼は必ず戻って来るということ」と語った。

オールプロのラインバッカー(LB)であるシェイジアーはリッチ・イーサンとマイク・マヨックによるNFL番組『NFL Scouting Combine Live(NFLスカウト・ライブ)』に電話出演し、ゴルサックや他のラインバッカーたちから支持を受けていることに感謝を示し、次のように語っている。

「いい感じになっている。日に日にね。毎日がチャレンジだけど、徐々に良くなっているのは本当さ。1日2時間、1週間に4回はリハビリをしているんだ。毎日が新たな旅みたいなもの。本当に良くなっているよ」

スティーラーズのジェネラルマネジャー(GM)ケビン・コルバートは先月28日、昨年12月4日に脊髄負傷の大ケガに見舞われ、いまだリハビリに励むシェイジアーを2018年シーズンから除外することを発表。それでも、シェイジアー自身はただ復帰するだけでなく、将来的な殿堂入りを今後の目標に掲げているとも明かしている。

「自分の目標はフィールドに戻って以前のように高いレベルでプレーすること。日々良くなれるように頑張っている。今季だってそうだけど、いつだって殿堂入りを目指して頑張ってきた。そして、リハビリをやっている今だってその気持ちは変わっていない。可能性はゼロではないはず。神様が見てくれているし、助けてくれるんだ。必ずフィールドに戻ってフットボールをプレーするつもりさ」

当然だが、突然の悲劇が25歳の若き才能ある選手の感情をかき乱すのも無理はない。彼はこれまでに1度だけ、「なぜ自分なんだ」と漏らしたことがあるという。

シェイジアーは最後にこう明かした。

「人には誰だって、どんな状況下にいても“うそだろ、なんで自分がこんな仕打ちを受けなくてはならないのか?”と思う時は来る。俺はフットボールの試合が大好きだし、自分のやっていること全てを愛している。ただ、正直に言うと1度だけこう言ったことがある。確か、ケガした最初の頃に家族の誰かに言ったんじゃないかな。“くそ、なんて厳しい状況なんだ。なんで俺がこんな目に遭うんだ”ってね。誰だってフットボールにケガつきものだとは分かっている。ただ、このケガは自分を自分じゃなくしたんだ。前に1度そう言った時、俺は神様と話をした。天が俺に試練を与えたのには何らかの意味があって、それはもっと多くの人をより良い方向へ導くという使命だったみたいだ。神様は俺にそう望んでいるらしい。だからこそ、俺自身もっと良くならないといけないんだ」

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